99. 言祝ぎ (ことほぎ) ※企画参加※
君の選んだ赤色を
確かに受け取った月曜日
我を好きかと問う君の
肩越しにはガーベラ
一本また一本と
重い花弁を地に
ぶらりと垂れゆく円盤は
テーブルに平行を保つ
首を切り
水上げをして
微笑んだ
明日を待つ水曜日
旅先の教会の
碧い朝を思い出す
君はきっと
まだまだ言葉を育てているのだ
明後日に太陽が
水溜りを燦めかせたら
手を繋いで
一気にその上を飛び越せば
ゴールドのブレスレットが
空に揺れて
私達は程よく自由だと
声を上げて
笑うのだ
日曜の南中を
背に受けながら
幸