思い出の場所で(帰りたい場所) # 青ブラ文学部
以前住んでいた場所は今住んでいる場所からそれほど遠くない。30分ほどバスに揺られて久々に思い出の地に足を運んだのは数日前だった。
先日、今年1月に病死した愛犬の誕生日を迎えた。生きていれば11歳になっていた。
5月4日。それは昨年末にあと半年の余命と獣医師に告げられた際、「誕生日まではがんばろうな」と愛犬と約束した日でもあった。
その約束を果たせないまま天国へ旅立った愛犬に今してやれることはほとんどない。
ただ、不意に思い出の場所に行きたくなった。その場所に行けば天国の愛