あの子は、どのタイプ?~継次処理と同時処理の話~
クラスで子どもたちと一緒に過ごしていて、一人ひとり理解の方法に得意・不得意があることに気付きませんか?
今回はそのお話です。
物事を理解する(認知)方法は、ざっと以下の4つ。
①聴覚 (聞いて学ぶことが得意)
②言語聴覚 (読んで学ぶことが得意)
③象形視覚 (見て学ぶことが得意)
④体感覚 (体感したり行動したりして学ぶことが得意)
みなさんもこの中で、どの方法が「得意だなぁ」って、ありませんか?
子どもたちも同じように得意な方法があります。
(自分では気付いていないかもしれませんが)
例えば、
ラジオが好きな人は「聴覚優位」
本が好きな人は「言語視覚優位」
テレビっ子は「象形視覚優位」
真っ先に行動する人は「体感覚優位」
と、いった傾向があります。
しかも、この理解する方法の違いによって、物事を考える順序(継次処理と同時処理)も違ってくるのです。
【継次処理】
耳からの情報に強い傾向。1つずつ処理。
※①聴覚 ②言語視覚 優位
・順序立てて考えるのが得意
・部分から全体へ見たり考えたりすることが得意
・順序性をふまえた教え方をされるとよく分かる
・耳から得た情報や言葉を手がかりにすると良く理解できる
・時間的な手立てや分析するような解決方法を用いるとよく理解できる
【同時処理】
目からの情報に強い傾向。まとめて処理。
※③象形視覚 ④体感覚 優位
・全体をふまえて考えることが得意
・全体から部分へ見たり考えたりすることが得意
・何かと関連性をふまえた教え方をされるとよく分かる
・目から見た情報だったり,実際に取り組んでみたりするとよく分かる
・空間的な手立てや統合的に考える方法を用いると良く理解できる
引用:学びの場.com
引用:発達.net
あなたは、どのタイプ?
物事を考える順序については、簡単に確認する方法があります。
ちょっと考えてみてください。
あなたは、昨日の夕食で何を食べましたか?
全部思い出してから読み進めてください。
時間の流れに沿って、作った順番で思い出した人
・・継次処理(聴覚・言語視覚優位)
テーブル上に出ていた物を映像的に思い出した人
・・同時処理(象形視覚・体感覚優位)となります。
これだけ、違う理解する方法と考える順序。
ということは・・先生方が授業の中で、しっかり話して伝えたつもりでも、クラス全員同じようには伝わっていない可能性があるかも。
「あの子は、理解力が低いからなぁ」
と、思う前に、
「あの子は、どのタイプかな?」
と、ちょっと意識してみるだけで、伝え方が変わってきませんか?
ちなみに、クーピー先生のクラスの子どもたちは『同時処理(体感覚)』傾向集団です。
※特別支援の子が全員そうとは限りません。
なので『朝・帰りの会』で、クーピー先生の話はすぐ終わります。
そして、授業のチャイムと同時に
「よし、やるよ!」
と、活動がスタートします。
継次処理優位の子どもがいたら、授業の仕方が変わるかも!?
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