見出し画像

【読書感想文】Z世代が読む「未来の年表」

本を手に取った理由

日本の人口減少が進む中、子育て支援が手厚いわけでなく、高齢者が増えていく日本はどのように変化していくのだろう。そこで発生する問題や現実はどのようなものがあるのだろうと疑問に思ったから。

上記の2冊を一気に読んだ。テンポも分量もちょうど良く。手に取りやすい本だったと思う。

私は将来海外で暮らしたいと思う。理由として、賃金が上昇する・知らない文化で住むのに興味があるの二つだが、日本で生まれ育ち、故郷がどんどん衰退していくのを目の当たりにするのはいい思いはしない。
ということで何かできることがないかを知りたくて読んでみた。

感想

結論として、私は筆者の言うことに賛成と感じた。「戦略的に縮む」ことで、最小限で最大限の効果が発揮できる町づくりにできると思う。
街を作り直す、慣れている家を引っ越すと言うのは、心情的に簡単なことではなく、言葉で表現するよりもずっと大変なことなのは理解している。でも、日本という大きな括りで考えたら縮ませることで豊かな日本を取り戻せるというのは納得できる。

また、高齢者に税金が必要になり子育てに回らない現状も理解できた。そして上の世代が逃げ切ろうとしているのも良くわかった。でも若者がいないと、自衛隊や消防・救急車などの救助の際に人手不足になることや介護職員の不足など、自分たちの生活にも必ず被害が出てくる。だから、若者の数が減ってはいけないというサイクルまで、この本を読むまで理解が至らなかった。
最近では、買い物難民を解決するためにAmazonなどのネット販売が例として上がるが、若者が減るとネット販売も上手く機能しなくなるという。荷物を梱包し、配送、玄関まで運ぶというのは力仕事になってしまう。ロボットで代替できるように開発されているが、すぐに人間と同じくらいのフレキシブルさを兼ね備えるのは難しいと思う。

以前倉庫の中で働いていたことがあるが、正直人間が作業した方が効率も良く早い。機械は同じ作業を行うなら断然早いが、一部が壊れたら直るまで全て使えなくなってしまう、イレギュラーに対応できないなど使い勝手はあまり良くないと感じた。

最近のニュースと絡めて

現在の配送は、北海道・沖縄・諸島以外の場所なら一律料金で配送対応している物流会社がほとんどだと思う。しかし、一部の中国地方も配送料金が別になる枠に追加されていることに気がついた。※オイシックスでした
人手不足から、こうやって少しずつサービスが公平に受けられなくなっていくんだなと実感した。

まとめ

日本の衰退は、子育て支援に全振りして高齢者への支援を減らさない限り止まらないことを理解することができた。
早く海外に出て、海外で通用できる人間にならなければと思った。
次は何を読もうかな。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?