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【読書感想文】方舟


手に取った理由

Instagramで、様々な投稿を見ていた時にたまたま「小説好きがおすすめする10選」という投稿を見つけた。その中の第一位で紹介されていて、面白そうと思ったのがきっかけ。
この本のキャッチフレーズとして、「今までの常識が通用しない」みたいなことが書いてあり、常識が通用しないとはどういう意味なのかを知りたくて手に取った。

本の内容

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?

大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。

そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。
タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。

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読んだ感想

読み終わって感じたのは「恐怖」なんて恐ろしいのか
実際、途中までは普通のミステリーと変わらず、なんでこれが様々な賞に選ばれているのか不思議でならなかった。今まで読んできた小説と、内容の方向性やトリックはそこまで大きな違いはなかった

最後まで読み切って感じる恐怖。人を信じる恐怖。自分を信じる恐怖。何が正しいのか、何を信じるべきなのか。自分はこんな状況になったら、どんな振る舞いをするのか。登場人物の1人になった気分で読むことができた。

途中の設定や描写などに違和を感じることもあったが、「ミステリーだし」とそこまで考えずに読み進めることができるはず。


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