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forest forest

今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦 豊が、週に1,2回、日本中の森林、木々… もっと読む
キャラ立ちした木々、無数の森林や名所・・・、 森目線になると、日本はほんとうに、すばらしいことにな… もっと詳しく
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2022年1月の記事一覧

圧倒的な臨場感

和歌山県、紀の川市にある、粉河寺( こかわでら )へ行きました。 茶店の並ぶ門前を通って、 赤い山門を通ると、 長い参道がつづいていました。 粉河寺( こかわでら )は、奈良時代の宝亀元年( 770年 )に創建された大寺院です。 長い参道を歩いて、山門をくぐると、 荘厳な本堂がありました。 そして、その本堂の前には、あっと驚く空間が広がっていました。

復活を遂げた木

長崎市内の街中を歩いていると、 大きな茂みがありました。 近づいてみると、 視界いっぱいに、大きな2本の楠( くすのき )が生えていました。 この2本の楠が生えているのは山王神社という神社の境内で、楠は500才以上と云われています。 立派な楠だと見惚れていると、すぐ近くに白黒写真がありました。 その写真を見て、僕は固まりました。 それは、昭和20年に撮られた写真でした。

6000年前 と 800才

千葉県、房総半島の最南端にある、館山市へ行きました。 市街地を見下ろす丘の上に、 館山城というお城の天守閣がありました。 その館山城から、谷間の茂みを奥へと進みました。 すると、

孤高の存在の1000才

2008年の夏、三重県・鈴鹿市の田園をドライブしていると、すごい木が生えていました。 その木は、地平線が広がる田園に、1本だけ生えていました。 近づいてみると、

ふるさとの森

神戸市中央区にある、大倉山( おおくらやま )公園です。 公園の真ん中には広いグラウンドがあって、その横には、 現代で造られたとは思えない石造物がありました。 今はありませんが、この上には、 初代内閣総理大臣だった伊藤 博文( いとう ひろぶみ )さんの銅像が立っていました。 この大倉山公園は、元々は大倉 喜八郎( おおくら きはちろう )さんという明治時代の豪商の自邸で、留守が多かった彼の代わりに、友人だった伊藤 博文さんが住んでいたようです。 銅像は、太平

伝説の雪舟庭園

山口市にある、常栄寺( じょうえいじ )へ行きました。 室町時代に、毛利 元就( もうり もとなり )によって創建された臨済宗の禅寺です。 この寺院の本堂の背後には、 室町時代の山水画( さんすいが )の大家で、画聖( がせい )と仰がれている雪舟( せっしゅう )さんによって造られたと伝わる庭園が広がっています。 入り組んだ池のまわりには、

粗樫の時代

分厚い葉っぱを1年中茂らせている、粗樫( あらかし )です。 おもに、太平洋側の暖地に自生をしていて、 成長すると、かなり大きくなります。 そして、10月下旬くらいになると、 丸いドングリを実らせます。 1年中葉っぱをつけて、剪定をされても芽吹く力が強いので、 生垣として植えられることがあります。 兵庫県、神戸市の新神戸駅から、背後にある六甲山( ろっこうさん )へ20分ほど登ると、

スクランブル交差点で生きる

渋谷のスクランブル交差点で、気にしつづけている木が生えています。 それは、楠( くすのき )です。 この写真を撮ったのは、2008年です。 そして、その11年後には、 劇的に、というほどではありませんが、りっぱに成長をしました。 この木の根元へ行って、見上げると、 美しい枝ぶりになっていました。 赤い印で囲っている所に、なにかが丸まっている所がありました。 そこをよく見ると、 なにかの丸いかたまりは、鳥の巣でした。 大きさから察すると、カラスの巣だと思

約2500年前と、約220年前

秋田県、にかほ市にある、蚶満寺( かんまんじ )です。 平安時代の仁寿3年(853年)に、京都の比叡山からやってきた慈覚大師( じかくだいし )によって創建された、この地方を代表する名刹です。 本堂の背後へ行くと、 大きな椨( たぶのき )たちが、生えていました。 椨( たぶのき )の森から、振り返って眺めると、 田園がひらけていました。 ところが、この田園には、 松が生えている小さな丘が、いくつも見えました。 ここは象潟( きさかた )という所で、蚶満寺