痩せたくない人は見ないで!韓国で話題のダイエット法「コグマダイエット」を試したら1ヶ月で○kg減⁉︎
こんにちは、2022年11月4日のカローサムです。今体重が62.5kgあります。
今みなさんが考えていることを当てましょうか?ズバリ「美味しいものを食べながら痩せたい」そう思っていますね?こんなタイトルの記事を見る人はそうに違いありません。
そんなことない?図星の人ってね、大体そうおっしゃるんですよ。ははは…。
美味しいものといえばさつまいもですね。さつまいもを食べながら痩せることができたら最高だと思いませんか?それができるらしいんですよ。さつまいもダイエットのはじまりです。
「さつまいも ダイエット」で検索すると主食を一食150gのさつまいもに置き換えるダイエット法「コグマダイエット」を紹介するページが大量に出てきます。コグマとは韓国でさつまいもを意味し、名前のかわいさやインフルエンサーが実践したことから多くの人が取り組んでいるダイエット法のようです。
これから1日150gのさつまいもを食べる生活を1ヶ月続けてみましょう。身体の変化が楽しみですね。
第1週(11/4〜11/10)
とりあえず最初はオーソドックスに蒸して食べることにします。電子レンジ用の蒸し器を使えば10分ほどでふかし芋のできあがりです。ちなみにこの記事に登場するさつまいもは全て鹿児島県産です。地産地消は大切ですし地物野菜がとにかく安いので。
perfect...
ほくほくのお芋、ステキな言葉ですね。素朴な甘さで大変食べやすく、咀嚼する分満腹感があります。めちゃくちゃ続けられそう。
鶏むね肉と一緒にトマトスープにしてみました。甘みが気になるかなと思いましたが全然いけます。
この日はしょうゆベースのつゆに豚こま肉とさつまいも、白菜、にんじん、ねぎ、しめじを入れて1人鍋にしました。さつまいもを150g、お肉を120g、あとは野菜を入れればお腹いっぱいになります。さつまいもから甘みが出るので普段よりみりんや砂糖を少し減らすと食べやすいでしょう。
1週目はふかしてそのまま食べるか、スープに入れるかの2パターンで食べました。
第2週(11/11〜11/17)
鹿児島では少し大きめのスーパーや直売所に行けば数種類のさつまいもを揃えることができます。
安納芋は黄色味が強くしっとりなめらかな舌触りでした。お菓子にしてもおいしそう。
それ以外の日は地道に芋と野菜、少しの肉を食べて過ごしました。これは豚肉のネギ塩ちゃんこです。
第3週(11/18〜11/25)
3週目はスイーツが食べたくなったので紅はるかと卵、プロテインでスイートポテトを作りました。
このレシピではバニラ味のプロテインを使用していますが今回は手元にあるチョコ味のプロテインを使用しました。気になる味はバター入れ忘れたような味がします。食べた人が全員「絶対にバターを入れた方がうまい」と言う仕上がりです。
下手にスイートポテトに近づけたせいでバターの不在が浮き彫りになるというか、味の不気味の谷を感じます。もっと飢餓状態で食べた方がいいです。
今週は白菜が安かったのでさつまいもと豚肉と一緒に蒸してポン酢で食べたりしました。
第4週(11/26〜12/4)
ここまでくると芋の風味にも慣れてきました。電子レンジで蒸すかスープに入れるだけで食べられる上手に入りやすい。さつまいもはダイエットに理想的な食材だなとつくつぐ思います。
今週も食事には特に不自由なく過ごすことができました。
一点心配なのが測定前日の12月3日にミスドに行ってしまったことです…。勉強場所がミスドしかなくて…というのは完全に言い訳ですね。計量前日に大丈夫でしょうか。
果たして痩せているのか…
59.8kg!
1ヶ月で2.7kg痩せてました!
やった〜〜〜!
《結論》
さつまいもを毎日150gずつ摂ると1ヶ月で2.7kg痩せる!
みなさん、だまされないでください。
こんにちは、2023年2月1日のカローサムです。みなさん、だまされてはいけません。あぶないところでした。
ここまでさつまいもダイエットの過程をお送りしましたがここからは真実をお伝えします。ここからが本当の「痩せたくない人は見ないで!」のパートです。
本当にさつまいものおかげか?
さつまいも150gのカロリーは約200kcalに対して、同じ重さの白米は約250kcal。単純に置き換えることで摂取カロリーを50kcal分減らすことができます。
逆に言えばこれだけでは1日50kcal分のカロリー減しかされないのです。31日間でもたった1550kcalにしかなりません。
もちろんさつまいもには白米よりも咀嚼するため腹持ちがいい、食物繊維のおかげで便秘が解消される等のメリットはありました。ただこれだけではカロリー収支の説明がつきません。ここからは期間中の摂取・消費カロリーを見てみましょう。
摂取カロリーをみてみる
今回のダイエット期間中私は1日の摂取カロリーを1800kcal以内にするようにしていました。「多くない?」と思ったあなたの感覚は正しいです。
朝は牛乳に溶かしたプロテイン(約300kcal)、昼は会社の人と外食か自炊した弁当(700〜800kcal)、夜はさつまいも150gを含んだ食事(600kcal)、間食に会社のお茶菓子かジム後のプロテインというのが大まかな1日の献立でした。これらを合計するとおよそ1800kcalになります。
ダイエット食としては体裁を成していない高カロリーです。31日間で56000kcalも摂取しています。
消費カロリーを見てみる
ダイエット期間中、私はスマートウォッチをつけて基礎代謝と運動消費を合わせた総消費カロリーを記録し続けました。
結論から言うと、31日間の総消費カロリーは70111kcal。毎日2200〜2300kcal消費しています。消費カロリーの内訳を見てみましょう。
①基礎代謝
厚生労働省の資料によると、18〜29歳の男性の基礎代謝の平均は1520kcal、女性の場合は1110kcalだそうです。
私の基礎代謝は1828kcalあります。
痩せた小柄な女性と比べたら2倍近いです。前述の食生活でもほんの少しずつ痩せます。何もしなくても31日間で56000kcalも消費するんですから。
この時点で女性が行うダイエットより遥かに楽です。
②消費カロリー
では残りの14000kcalはどのように消費したのかみていきましょう。1日あたり400〜500kcalの運動をしないと消費できないカロリーです。期間中のカロリー消費源は自転車、筋トレ、ランニングの3つでした。
自転車通勤とちょっとした街乗りを重ねることでひと月に200kmと少し、カロリーにして4600kcalを消費しました。こうした習慣になった運動は強いですね。
ランニングは66km、自転車より頻度は低いですが15〜20kmを数回走ることで合わせて4000kcalほど消費しました。
残りの6000kcalはジムの筋トレやらヨガでちょこちょこ消費したものと思われます。
ちなみに12月4日は桜島で行われたハーフマラソンに出ていました。最終体重はハーフマラソン直後に測ったので減量体重の400g分くらいはマラソン直後で体水分が抜けたものと思われます。なので実際に体脂肪として落ちたのは2kg前後と思われます。
ここまで長くなってすみません。
さつまいもだけではやせない。
ここまで何が言いたかったかというと、今回のダイエットは食事をさつまいもに置き換えるだけでは成立しないということです。
前述の結論を書き換えるとしたら
《結論》
(基礎代謝が1800kcalあるめちゃ健康な成人男性が)さつまいもを毎日150gずつ摂る(りつつ毎日400〜500kcal分の運動を繰り返してから最後にハーフマラソンを走る)と1ヶ月で2.7kg痩せる!
になります。
1つでも前提が崩れたらこんな痩せません。私のようなハイパー健康野郎が運動したら簡単に痩せるのは当然のことです。
ネット上のダイエット法に思うこと
インスタで紹介されているダイエット法はショート動画や数枚の画像で説明しきる必要があります。そのため「〇〇するだけ」「〇〇を食べるだけ」といった投げやりなダイエット方法が氾濫しています。キーワードを絞って簡潔にまとめた方がPV数が伸びて検索上位に来やすいのでしょう。
この間「串カツ田中」で検索したら「串カツ田中で痩せる方法!」という記事が出てきました。読んでみたらお通しのキャベツと冷やしトマトをひたすら食べて串カツを食べないといったことが書かれていました。「車を全部避ければ高速道路を横断できる。」みたいな記事です。そんな鋼の意志がある人は多分最初から串カツ田中に入りません。
こうした極端に扇状的な見出しでPV数を稼ぐ手法はしばらく無くなりそうにありません。そういう手法をとっている人達が「優良誤認」という言葉を知っているかも怪しいものです。
こうした極端なコンテンツを発信する人の記事は読み手のことは全く考えていません。見てくれた人が痩せるよう真剣に考えている人は多分そういう記事を書きません。
自分を真剣に見てくれる人はインスタの怪しいアカウント主でもジムで話しかけてくる謎のおじさんでもありません。自分しかいないのです。
ダイエットの方法は沢山ありますがまずは自分の現状をしっかり理解してベストな方法を見つけなくてはいけません。
この記事を読んだ方が極端なダイエットで健康や自信を失わないことを願います。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。下に68kgあった2年前の私がダイエットに励んでいた記事を置いておきます。時間のある方、全身に電極を貼り付けた小太りの変態を見たい方は是非ご覧ください。
あとサムネイルのクマはコグマではなく大人のマレーグマでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?