気力、夢あればこそ
2008年8月2日に日経新聞夕刊に掲載されたものを修正加筆したものです。
いよいよ北京オリンピックが開幕する。選手の躍動感あふれる演技や記録を伸ばすためにすべてをかけた瞬間は見ているものの心を震わせる。
祖父の三浦敬三はスポーツ観戦をこよなく愛する人だった。
2004年のアテネオリンピックの時、100歳になる祖父が応援と観戦を夜通し行っていたためいつも寝不足で目を赤くしていた。
しかし、オリンピックの話になると子供のように目を輝かして日本選手の活躍を楽しそうに話していたことを思い出す。
それは祖父の生き方が一流アスリートと重なっていたからかも知れない。
祖父は77歳の時にアフリカのキリマンジャロ登頂、88歳でアルプスにかかるヨーロッパオートルート制覇、99歳の時にはモンブランのバレーブランシュ氷河を滑り下りた。
僕はいつまでも元気に活躍している祖父や、エベレストに挑む父に興味を持ち、大学時代に高齢者のトレーニングプログラムをテーマに研究を行っていたことがある。
この時学んだのが・・・
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わずか11歳でキリマンジャロを登頂。フリースタイルスキー、モーグル競技では10年間にわたり全日本タイトル獲得や国際大会で活躍。引退後は冬季…
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