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スキーと長寿の関係は

前回の記事に101歳で天寿を全うした祖父、三浦敬三の下半身の筋力と骨密度が60歳台だったと書いた。これはスキーがもたらした恩恵であるが、実は祖父がすぐれていたのはそれだけではないのだ。

彼の血液を調べてみると、特徴としてインスリンの値が低かった。これは血糖値のコントロールがうまくできていて、糖尿病になりにくいということを意味する。

順天堂大学の抗加齢制御研究室(アンチエイジング)の白澤卓二教授の最近の研究によると、血糖値のコントロールと長寿は関係しているそうだ。マウスや猿を使った実験で、カロリー制御を行って血糖値をコントロールした場合と、通常の食事を与えた場合を比べてみると、前者には長寿遺伝子(SIR2)が発現して長生きする傾向が見られたという。このSIR2という遺伝子は血糖値を制御することに深くかかわっているのだという。

祖父は特に意識的にカロリー制限を心掛けてはいなかった。ではなぜ祖父のインスリンの値が低かったのだろうか。

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