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ドローン写真賞2021の優秀作品 (2)

「冬に出会うコザクラバシガン ( 小桜嘴雁/Pink-Footed Geese ) 」by T. Kolaas、総合優勝作品(フォト・オブ・ザ・イヤー)

ヘッダー画像のコザクラバシガンは、イギリスで越冬してから繁殖地である北極圏のスバールバル諸島へ向かいます。

その途中の春にねぐらとするノルウェー中部へはたぶん気候変動のためか毎年早めに来るので、到着時はたいてい捕食する地面や畑が雪で覆われています。

この雁は空の同じ道をたどる傾向があるので、ドローンが空中で待っていればこのような写真が撮れることがあるそうです。

( しかし、そんな何千羽もの鳥がいるところでドローンを飛ばして危険ではないのかしらね。)

「ヘニングスヴァール村のサッカー場」by N. Harmesen、都市部門の傑作

ノルウエーのロフォーテン諸島は、ディズニー映画「アナと雪の女王」の舞台だと言われています。

島の漁村にある公共サッカー場です。あたり一面寒そうな冬景色の中で緑の人工芝が際立っています。どうですか、そこでサッカーをしてみては?

「祈る仏教徒たち」by K. Phan、人間部門の傑作

私は最初なにかの模様かと思いましたが、ベトナム・ホーチミン市のあるホクモン地区のホアン・パプ・パゴダで新年を前に夜何千人もの仏教徒たちが祈りを捧げています。彼らは何千本ものロウソクに火を灯して祈ります。

「相関関係」by A. N. Shahpar、人間部門の傑作

イランのハマダンに住むイスラム教徒の男女が祈っています。世界中のイスラム教徒たちがこのラマダンの最終日を特別な集会で祈りながら祝いますが、男女の立ち位置はハッキリ分かれています。

上の仏教やこのイスラム教の集会画像を見ると、日本人は宗教的にはあっさりしていますよね。ところで、こんなに大勢がお祈りしている上空でドローンを飛ばしたりして、大丈夫なんでしょうか。

「ホッキョクグマの狩り」by F. Ledoux、野生生物部門の傑作

海氷がはるか北へと消えてしまった夏の間、北極圏ノルウェー領スバールバル諸島に残る氷山から、ホッキョクグマがアザラシを捕まえようとしています。

狩りをして食べないとクマさんは死んでしまいますからね・・なんだか悲痛な光景です。

「干上がった河床から水を汲む」by S. Adhikary、人間部門の傑作

世界中で約2億6300万人は安全と見なされる水源にアクセスできるものの、水を得るために少なくとも30分は歩いたり、列に並んだりする必要があるそうです。さらに、家族のために水を得るのは、特に農村部では、女たちの仕事です。

毎日多くの時間、重たい水を運ぶことに費やす人生。途中で顔なじみにであったり小さな生物を見かけたりするのが、せめてもの楽しみなのでしょうか。

「ファースト・フード」by I. Altuna、野生生物部門の準優勝作品

この写真はザンビアで撮影されました。2頭のライオン兄弟が水牛を殺して1日中食べた後、残骸を他の動物たちに残して立ち去りました。そこにいるのは草原の掃除屋、ハイエナやハゲワシでしょうか。

https://droneawards.photo/gallery


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