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ちょっと不真面目に飲食店接客を考える⑥

これは、僕の経験と実績から飲食店向けの営業方法を不真面目に考える連載です。これを読んで実践してみて、万が一失敗したらごめんなさい。

究極のサービスとは無償の愛である……アルバイト教育論⑥

さっそくだけど、序盤から突っ走ります。

「ありがとう」という言葉を掛け続けるとお店は劇的に良くなっていく……という謎の話で前回終わったけれど、それは何故か?っていう僕の理論をここで派手に展開したいと思う。ちょっと長めに(笑)

飲食店の仕事はキツイ。仕事内容はお客様次第で刻一刻と変化する。その時々の優先順位を逐一追っていく目まぐるしさは、反射神経と頭の回転の速さが勝負である。この辺りは個々のポテンシャルもあるだろう。
ただ、どんなに忙しくてもお客様へのサービスを怠ってはいけない。忙しいなんてお客様には何ら関係ないからだ。従業員が「ツライなぁ……」という顔で仕事をしていたら、食事を楽しみに来店したお客様の気分が下がってしまう。ゆえに仕事中は笑顔が絶対条件だ。

笑顔によってお客様は「美味しくて幸せな時間」という付加価値を得ることができるし、従業員も笑顔があれば少々のミスもおおらかにカバーし合えるはずだ。(だと思う)

これは気分が上がることによって脳内にセロトニンという物質が分泌され、ストレスを軽減するからだ。

横文字を使うとそれっぽいよね(笑)

要は笑顔の絶えないお店なら気分よく仕事ができるし、みんながその習慣を身につけることで店内の雰囲気は必然的に良くなっていく。そして、その相乗効果としてお店全体のサービス力がUPしていくのだ。

ではどうするか?
僕は、笑顔の絶えない店作りのために「ハイ!わかりました」と通常使われる返事のやり取りを全部「ありがとうございます」に変えるようアルバイトに教育をした。

「ありがとう」という言葉を掛け合うことは、たとえ擬似的であってもお互いに感謝の気持ちをリスペクトする行為に変わりはない。ある種のマインドコントロールだけれど、その効果は絶大だ。

「ありがとうございます」の声掛けを始めてからわずか数日で、アルバイトたちの雰囲気に明らかな変化が感じられた。お互いを思いやる気持ちが自然とオペレーションをスムーズにしているのだ。

もちろん文法的におかしいし、それだけ切り取ると意味が全く繋がらない。けれど、これだけでみんな笑顔になるのだから不思議である。それどころか、これを傍で聴いている人までも気分が良くなるのだから面白い。

たとえば、

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