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ちょっと不真面目に飲食店営業を考える

これは、僕の経験と実績から飲食店向けの営業方法を不真面目に考える連載です。これを読んで実践してみて、万が一失敗したらごめんなさい。

もしも有名人がいたら……集客編①

世の中の集客に困っている諸君に問う。

「あぁ、橋本環奈ちゃんがお店で働いてくれたら、めっちゃお客さん来るんだけどなぁ……」

なんて想像したことがないだろうか?あるよね?ね?ね?
もちろん僕だってそう思ったことは一度や二度ではない。
ただ、想像は自由だが、そんなことは天と地がひっくり返っても起こらない。万が一、橋本環奈ちゃんが親戚の姪っ子で、売上の上がらない君の店を助けようと手を差し伸べてくれるなら話は別だけれど。

さて、同じイタリアンをメインにしたA店とB店があるとする。A店は環奈ちゃん、B店は知らない人が営業しているとして、君が内容も価格も全く同じピザを食べようと思ったらどちらの店を選ぶだろうか?

言わずもがな、Aの環奈ちゃんの店にするはずだ。

何せ橋本環奈ちゃんがお店に立って

「いらっしゃいませ~」

なんて君を出迎えてくれるのだ。
オーダーを取るために君に顔を寄せ、目を見つめて頷いてくれる。そして出来上がった熱々のピザを

「お待たせしました~♡」

なんてテーブルに運んくれる。君のニヤける顔が止まることはないだろう。

テレビで人気者の環奈ちゃんに会えるのだ。
瞬く間に店の前には長蛇の列ができ、たちまち店は話題になり街は大騒ぎになっていくはずだ。僕だって行く。早朝から並んでもいいくらいだ。
ピザは同じ価格でもこの違い……これが付加価値であり、ウワサの相乗効果は計り知れない。

もう少し現実的な話をする。

同じイタリアンをメインにしたA店とB店があって、A店は君の小学校時代の知り合いが経営していて、B店は知らない人のお店だ。
同じ内容と価格のピザを食べようとしたときに、君は迷わずA店を選ぶはずだ。だって知った顔だもの。知らない人の店より、少しでも自分が知っている人の店を選ぶのが人情ってものである。なんなら少しくらい料金が高くても知ってる人の店を選ぶものだよね。

環奈ちゃんの店を選ぶのは、彼女のかわいさや愛くるしさに触れてみたいという願望からだろう。それもあるけれど、実は知っている顔だからというのが一番の理由なのだ。人は知らない人が怖い生き物である。

たとえば、君がエレベーターに乗ったとき、壁側を向いたりスマホを見つめたりしてなるべく人と顔をあわさないように工夫してないだろうか?なるべくなら近づきたくない、距離を取りたい……つまり知らない人は何だかわからなくて怖いという人間の本能がそうさせるのだ。

つまり、人は何だかわからない知らない人のお店を積極的に選ぶことはなく、それよりも知っている人、何か自分に関わりのあるお店に行きたいのである。

前置きが長かったけれど、ここからが本題である。

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