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Stones alive complex (Pietersite)

もうすぐ6月のちぎれ雲は、純なブライドに霞み。
その細いグラデーションは、たわむれの密度を増す。

女子でいうアイライナーの書き出しのような気合いでだ。

運命の出逢いか、それともいつもの二次災害か。

ただでさえ居づらそうにしている自尊心が落ち着きなく何度も座り直すので、閉じていてもマツゲの本数がうまく数えられない。

上まつげの本数は120本前後のはすだ。
下まつげの本数なら40本前後。

去年無くした高性能目覚まし時計は、まだ部屋のどこかで鳴っている。
ハイレゾサラウンドアラームによる大迫力の反響のせいで、未だに紛失位置が特定できない。

希望というのは、破った日めくりを正確に四つ折りすること。
後悔というのは、破った日めくりをクシャクシャに丸めること。
元旦に買った実際の日めくりは・・・元旦のまま。
買ってから破るのはめんどくさいと学ぶ。

運命線はきっとシナモンスティックの食感がするだろう。そんな手相だった。

運命線に包まれてガコンされる系のシフトレバーになりたいと、からみつかれる。

協調性のある多重人格たちは消灯時間をきっちりと守った。同じような人格のやつだけが24人もいたので、多重人格だと気がつくのが遅くなったんだ。
計算上「川の字」が八つ並ぶ上へ仲良く横棒を書き足した形で眠っていたことになる。

否定的な感情に含まれるのだろうか?羨望は。
ポジティブな嫉妬。
同じレイヤーのポジションへ到達できると信じてるならば、それは羨望ではなく目標になるはずだが。

ありのままに模倣された自然にも、ちょっとは触れておかないとインナーマッスルへ刺激が届かないよとそそのかされ、散歩にでる。
古代の生態系と比較すれば、現存している自然と呼ばれるものは芝生ぐらいの規模なんだけどな。

脊椎が公園の芝生を削り、尾てい骨は木々の根をくすぐる。

大木に下半身を支えられ。
空を足の裏で踏んでるL型シルエットを、自分だけが受け入れ難い。

本来の穏やかな性質とは真逆に、エネルギーを増したピーターサイトのクスノキは、太陽光がつくる影と羨望の間接照明がつくる影、どちらも吸い取ってくれている。

うろ覚えのイメージだけで、またアメノウズメを唐突に想像してみた。想像の元ネタは、名も知らぬ名のある誰かのフィクション画。

慣れない照れくささが、本性を丸見えにする。
照れくささに慣れたら、もはやそれは倦怠だし。

この世界から「重力」という言葉が消滅しても、地面から浮かび上がれるわけでもなし。

逆光の葉が取りこぼした木漏れ陽を、膝にもたれた巻き毛が拾っている。

ともかく。
シロノアールのアイスがぐちゃぐちゃにならない食べ方くらい、エッセイというものの書き方が分からない段階でリクエストされてみたが。

なにげない日常で感じたことを、こうして素直に綴ればいいだけなんだよな?

おう!
できるぜ!
楽勝だ!

(おわり)

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