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【チョコレートドーナツ】最後まで目が離せない!感慨深く、泣ける映画


心の名作、といえる映画を皆さんは持っていますか?

今回は、そんな貴方の名作となり得るかもしれない映画、『チョコレートドーナツ』を紹介します!

※同性愛、ダウン症などのデリケートな内容を扱った映画になります。

※ネタバレ無しのレビューです。

実話からインスピレーションを受け、作成された作品

参照:https://eiga.com/movie/79764/gallery/2/

この作品は、「ゲイの男性が育児放棄された障害児を育てた」という実話から発想を得て作成された映画です。

ただし、全てが実話では無く、あくまでもアイディアとしてヒントを得たというもので、大部分が創作です。

「実話だと思って観たのに!」という批判コメントがあったので補足ですが、脚色が多いので、「完全ノンフィクションでは無い」という部分は注意です。

ただ、脚色は多々されているようですが「実話」というフィルターを通して観るのも、また違った見方が出来ると思います。

あらすじ

参照:https://eiga.com/movie/79764/gallery/

ゲイバーで働くルディは、ある日弁護士のポールと知り合います。

出会ってすぐに意気投合した二人は深い仲になっていきますが、その過程でルディは、同じアパートに暮らしている少年、マルコが孤児院に引き取られようとしている現場に立ち会い…。

「赤の他人」からスタートした三人の、奇跡的な物語の終着点は何処にたどり着くのか。

最後まで目が離せない作品になっています。

主要登場人物

ルディ・ドナテロ(アラン・カミング)

参照:https://bitters.co.jp/choco/cast.html

ゲイバーで働く男性。慈愛に満ちた優しい性格。表情がとてもチャーミング。

シンガーとして、歌うことで生計を立てるのが夢。

ポール・フラガー(ギャレット・ディラハント)

参照:https://bitters.co.jp/choco/cast.html

ゲイであることを隠して弁護士として働いている男性。

世間の目というジレンマを抱えつつも、ルディを愛している。

マルコ・ディレオン (アイザック・レイヴァ)

参照:https://bitters.co.jp/choco/cast.html

薬物中毒の母親を持つ、ダウン症の少年。「アシュリー」という女の子の人形が宝物。

笑顔が愛らしく、ダンスが得意。

見所

参照:https://eiga.com/movie/79764/gallery/5/

「正義」とは何なのかを強く考えさせられる

一貫して、何が「正義」なのかを視聴者に強く問いかけてくる作品です。

この映画の時代よりも、差別、偏見は軽減されていると信じたいですが、決して目を背けてはいけない問題であるということを考えさせられます。

是非、自分なりの「正義」を考えながら視聴してみて欲しいです。

同性愛者のルディとポール

出会ってすぐに意気投合する二人。一目惚れの恋で、言葉のやり取りも愛が溢れていて素敵です。

ルディが非常に女性的なので、同性愛に抵抗のある人であっても、男女の恋愛を観ているようにすんなり受け入れて視聴出来るのでは、と思います。

ダウン症の少年マルコ

マルコにとってはどの選択肢が最善であり、幸せなのか。

この作品の軸にもなっている問題です。

それは本来は本人が決めるのが一番なのですが、未成年、そして障害者、ということでマルコに決定権はありません。

大人に翻弄されるマルコには、観ていて胸が締め付けられるような感覚を覚えました。

表情豊かな少年マルコは、この作中で一番成長した人物だと言えるかも知れません。

マルコの母親は「悪」なのか

マルコに対して愛が無いわけでは無いが、精神的に脆い母親。

シングルマザーとしての苦労や、薬物中毒者としての負のループも相まって、人間的な弱い部分が多い登場人物です。

母親としては、決して良い母では無いでしょう。ただ、時折の母親らしい台詞にはマルコへの愛も感じられ、「悪」と断じきれない人間くささがあります。

色々な思惑が入り乱れる裁判のシーン

最初から「偏見」という色眼鏡で見てくる裁判官や弁護士。

自分の思いを熱く語るルディ。

知識をフル動員して勝ちを目指すポール。

見方になってくれるフラットな価値観の先生。

言葉の揚げ足取りに、思わず感情移入をして憤りを感じてしまったり、不条理に絶望したり、様々な「正義」を主張し合う裁判のシーンは、各登場人物の立場に立って考えながら観るのもオススメです。

総評

参照:https://eiga.com/movie/79764/photo/

差別問題を扱っているヒューマンドラマ映画で、言葉にしてしまうとチープになってしまうのが悔やまれるのですが、今まで観た映画の中で、ここまで視聴者に訴えかけてくる映画をはじめて観ました。

なかなかにデリケートな内容であるのにもかかわらず、画面に映る全てに最後まで目が離せない、そんな映画作品です。

各個人で掲げる正義も、立場も境遇も違う人間が生きている中で、奇跡的に出会った三人…。

「人を愛する、ということに時間はあまり重要では無い」という言葉をあまり信じていませんでしたが、この作品では納得せざる終えなかったです。そして、「信じたい」とも思える作品でした。

同性愛やダウン症、孤児、薬物などボリューム満点なものを扱っているにも関わらず、「よくこの97分という時間にまとめたな…!」ということも強く感じました。

ルディのポールへのアイコンタクトや、女性と見間違えるようなチャーミングな表情がとても好きで、映画を見終えるころには、すっかりルディという人物のファンになっていました。

後半に進むにつれて「母親」の表情になっていくルディは必見です!

個人的には是非、人生で一度は観て欲しい作品です。

この映画がオススメな人と、視聴時の注意点

  • 感動する・泣けるヒューマンドラマを観たい人

  • 差別・偏見などを扱った作品に興味のある方

  • 同性愛って?という人

ただし、年齢制限こそありませんが多少下品な表現もあるので、そのような表現が生理的に受け付けない方はお気を付け下さい。

個人的には、色んな人に観て欲しい!と思える作品です。

最後に

今回は、『チョコレートドーナツ』を紹介しました。

視聴後、個人差はあれど一人一人が何かを考えさせられる映画作品だと思います。

気になる方は、是非視聴してみて下さい!

では、最後まで読んで頂きありがとうございました!

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