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「統一教会」による「自民党」乗っ取り作戦②~国会議員を「教育」して「洗脳」する

「物量作戦」で恩を売り、主導権を握る

山上容疑者の「一撃」をきっかけに、自民党と「統一教会」との底なしの癒着関係が堰を切ったように連日暴露され、自民党=「統一教会」である事が白日の下に晒されつつある。

従来は、日本の権力をがっちり握っている政権党の自民党に対し、「統一教会」はカネと組織票と人材を提供するとはいえ「いち民間宗教団体」なのだから、相互依存関係とはいっても自民党が主導権を握っているものと思われてきた。

だが、その思い込みは事実ではなく真逆だと言う事が、最近の報道で次第に明らかになってきている。

自民党と「統一教会」との関係は、半世紀以上に及ぶ。この間、「統一教会」から選挙での街頭運動員、電話作戦要員、議員秘書や事務所等スタッフ、政治献金やパーティ券購入による資金援助、組織票などの物的支援を受け続けて来た。

なお、同一の手法は7月の参院選で「参政党」が国政に進出する際にも使われており、この党のバックには「統一教会」や「日本会議」などのカルト宗教団体がついている可能性が非常に高い。

議員たちは選挙になると「統一教会」から手弁当で「わき目も降らず一心不乱に働いてくれる」大量の運動員、選挙事務所スタッフ、組織票、選挙資金などを回してもらう。一度でもこうした関係が出来てしまえば、その立候補者は「統一教会」の組織内候補同然の丸抱えとなり、依存関係から抜け出せなくなる。

自民党議員を「教育指導」して「マインドコントロール」する

こうした「物質面」に加えて、実は「イデオロギー」面でも自民党は「統一教会」から大きな影響を受けており、「統一教会」側が主導し、自民党をコントロールしている実態が垣間見えて来た。逆に自民党が「デオロギー」面で「統一教会」に影響を与える事は、ないに等しい。

特に重大なのは「統一教会」が自民党議員を組織的に「教育」している事実。「日本統一教会」のトップが「数多くの議員を教育した。」と堂々と公言している事だ。

「日本統一教会」トップ宋龍天総会長
「真の父母様(総裁夫妻)は世界平和国会議員連合の創設を通して、平和世界の実現を提唱しておられます。これらの国会議員たちに真の父母様の『み言』と理念、原理を教育し、彼らが天の願われる方向で政策を推進し、救国救世基盤を創るにおいて、先頭に立つようにします。」(統一教会機関誌「世界家庭」より)

カルトの「統一教会」がやるのだから「教育」などという生やさしいものではなく、一般信者と同様に「洗脳」するという事だ。

前回書いたように議員秘書を通して自民党議員の「弱み」や世間に知られたくない「秘密情報」を握る活動と並行して、「統一教会秘書」が自民党の一年生議員や若手議員を「教育して洗脳」し、「統一教会」の信者やシンパに取り込むという事も普通に行われている。

例えば、まだ右も左も分からない一年生議員を「統一教会」のベテラン秘書が付きっきりで手取り足取り指導してくれるとしたら、議員本人にとっても自民党本部にとってもこれほど有難いことはないだろう。しかも、「統一教会」の議員秘書は、無給で熱心に働いてくれるのだ。

「統一教会秘書」の「教育指導」によって新人議員が「統一教会」のありがたい「教え」や「統一思想」を吹き込まれ、山上容疑者の母親のように巧妙にマインドコントロールされて「統一教会」の信者やシンパに仕立て上げられても何ら不思議ではない。

また、中堅議員に対しては、「統一教会」のフロント団体の宿泊研修会である自己啓発セミナー(「原理セミナー」)などに参加してもらい、そこで「教育」していく。

ベテラン議員や幹部議員たちには、「関連団体」での講演会や行事への祝辞・スピーチ依頼、各種イベントの実行委員長や実行委員への就任などの働きかけを通して繋がりを持つ。

見返りに高額の謝礼や政治献金、多額のパーティ券購入、選挙応援などを行い、抜き差しならぬ関係を築く事で議員たちを「統一教会」の色に染め上げて行く。

こうしたことが数十年前から連綿と熱心に続けられてきた訳で、萩生田のように昔の新人議員たちも今やれっきとした自民党幹部。上から下まで何から何まで丸ごとお世話になっていることも手伝って、「心理的」にも「思想的」にも「統一教会」には全く頭が上がらなくなるのだ。

正常な感覚が麻痺し、善悪の区別がつかなくなる自民党議員

こうなると、首どころか頭のてっぺんからつま先まで丸ごと「統一教会」にどっぷりつかり、「統一教会」との関係があまりにも日常化し過ぎて道義心が麻痺し、もはや善悪の区別さえつかなくなってしまう。
                                  象徴的だったのが、先日の福田総務会長の記者会見。「自民党と統一教会との関係について非難されることが理解できない。それをやって何か良いことでもあるのか。むこうさんにとっても迷惑な話。正直、言います。何が問題なのか、ボクはよくわかんないです。」とニヤニヤしながら言い放ったのには恐れ入った。
                                 「問題ない。」「何で非難されるのか分からない。」「『統一教会』さんとは関係ありますが、それが何か?」と開き直り、逆に「統一教会さん」にも迷惑がかかると擁護する凄まじい洗脳ぶり。まあ、福田総務会長の祖父福田赳夫が文鮮明を絶賛していたくらいだから、当然と言えば当然なのだが。

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このような状況になっても、自民党内から全く批判や非難の声が上がらないのは、自民党に自浄能力はなく、既に上から下まで完全に乗っ取られて自民党自体が「カルト政党」化している事の証左に他ならない。

自民党議員が「統一教会」から離れられなくなる仕掛け

信者以外のの自民党議員は「統一教会」について多少はうさんくさい教団だと思っていても、付き合う事で得られるメリットの方が遥かに大きいのだから、「毒喰らわば皿まで」で関係を深めて行く事に躊躇はしないだろう。

しかし、中には多少まともな感覚を持つ議員がいて「統一教会」から距離を置きたいと思っても、一度でも関係をもってしまえば「足抜け」できない仕掛けが出来上がっていてどうにもならないと思われる。

議員が教団から離れるそぶりを見せようものなら、「お前には悪魔が取り付いている。」と即座にサタン認定された上に、「事故に遭う。」「地獄に落ちる。」「家族が不幸になる。」「議員を続けられなくなるぞ。」などと一般信者のように脅される事は確実。

まあ、自民党自体が一般の日本国民にとって「サタン」なのは事実だが。 安倍晋三は政権奪還後、二度と野党にならないために盛んに「悪夢の民主党デマ」を振りまいた。しかし、「悪夢」は夢から覚めればそれで終わるが、「悪魔の自民党」は退治しない限り永久に国民を苦しめ続ける現実の脅威なのだ。

また、議員にとって何よりも怖いのは、悪評を立てられたり、選挙妨害をされたりする事。「統一教会」の宗教的情熱に基づいたある種ファナティックな選挙活動ぶりは味方であればこれほど頼もしいものはないだろう。しかし、逆に敵に回したらどんなに恐ろしい事になるかは、議員自身が一番よく分かっている。

「統一教会」の心証を害すれば、どんな選挙妨害や嫌がらせをされるか分からないという恐怖心から、「関係を断ちたい」という「本音」を押し殺して付き合って行くしかない。ずるずると関係を続けていく間に、いつしか「統一教会」を異常な反日教団と思う正常な神経が麻痺して来て、何とも思わなくなっていく。                                                             

更に各議員の「個人情報」は「統一教会」が送り込んだ秘書や事務所スタッフなどを通して「本部」が全て把握しているのだから、逃げ腰になっている議員がいればその「弱み」を突いてくる事は確実。

世間に知られたくない後ろ暗い「秘密」やスキャンダル、不祥事などを抱えていればなおさら。「統一教会」からそれらの「裏情報」を世間に公表すると脅されれば、「脱会」を断念して言いなりになる他はない。

ここまで世論の非難が高まっても、自民党からは自己批判や内部告発が一切出ず、問われてもとぼけるか歯切れの悪い回答に終始しているのは、「脱会」できない仕組みと同様の「本当の事が言えない」仕掛けが効いているからだ。もし、本当の事を言ったら、裏切り者として「報復」される事は目に見えている。

「『統一教会』政治部門」に成り下がった自民党

自民党と「統一教会」との関係は、極右オカルト宗教団体「幸福の科学」と「幸福実現党」、あるいは創価学会と公明党との関係と近いと言ったほうが分かりやすいかもしれない。

どちらも司令塔は、教団側。「幸福実現党」も「公明党」も教団の理念や教義を政治活動を通して実現するために作られた政党だ。
                                  創価学会のやり方は巧妙で、得票率が落ちて単独では衆参過半数を維持できなくなった自民党に大量の学会票を回す事で20数年前に終わっていたはずの自民党政権を延命させ、見返りとして公明党や創価学会の政策を飲ませたり、利権の一部を回してもらう事で双方ウィンウィンの関係を築いて来た。

現在の創価学会は、日本会議、「統一教会」と共に自民党を支える悪魔のトライアングルを形成しており、小渕内閣以来、民主党政権の一時期を除く20年もの間、自民党の暴虐政治に手を貸し続け日本を破壊した罪は万死に値する。

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これに対して、「統一教会」は自前の政党を新しく作るのではなく、既存の政党を使う方法を選んだ。新しい党を一から立ち上げるより現実の政権党である自民党を丸ごと乗っ取った方が、日本を支配する早道だと文鮮明はしたたかに計算した訳だ。

それ以来、半世紀、「統一教会」は様々な方策によって公にはならないよう密かに、しかし着実に自民党の中に入り込み、安部晋三のようなトップを教団の虜にすることで憲法をはじめとする自民党の政策自体を左右するまでの力をつけて来た。これは自民党の中枢に入り込んだ「日本会議」と全く同じやり方。

マスコミがジャーナリズム精神を放棄して権力の監視や批判をしなくなり、それどころか第4の権力として権力をアシストしている日本で、山上容疑者の「一撃」がなければ、国民がこの恐ろしい事実を知る事は永久になかったかもしれない。

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この言葉は有名なディストピア小説「1984年」を書いたジョージ・オーウェルではなく、イギリスの新聞王ハームズワースとの説もあるが。

地方行政や議会など「草の根」でも「統一教会化」が進んでいる

これは国会議員に限定された話ではなく、「統一教会」信者が地方議会議員や首長に当選したり、国会議員と同じ方法で「統一教会」シンパとして取り込んだりした自民党系の首長や地方議員は既に数多く存在している。

彼ら統一教会信者は有力な自民党員として国政選挙や総裁選で大きな力を発揮する事で自民党に影響力を及ぼし、自民党が「統一教会」の教義や方針に基づいた政策を実行するよう「草の根」から常に圧力をかけ続けている。

議員秘書を何年か務めた後、地方議員になるのは既定のコースになっているので、地方政治のレベルでの「統一教会」化は今も着々と進行している。

また、創価学会員と同じように、「統一教会」信者が財界、新聞やテレビなどのマスコミ、政府各省庁、地方自治体、警察や検察、裁判所、学校などあらゆる権力機構に多数入り込み水面下で影響力を及ぼしている可能性は非常に高い。

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