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#8 Excel関数とクックドゥの共通点とは?
Excel関数は時短道具です。
クックドゥとおなじです。
・料理の時短ができる
・料理のレパートリーが増える
・かんたんにおいしい料理がつくれる
関数をクックドゥのように使いこなす。
そんなきっかけとなる、
記事が書ければと思います。
本日もよろしくお願いします。
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Excel関数はムズカシイ?
Excel関数を苦手にしている方は多いです。
「なんか難しそう」
「数が多い。覚えきれない」
「思い通りに動かなくて、挫折した」
非常にもったいないです。
結論から申すと、難しくありません。
理解する順番をきちんと踏めば、
誰でも使えるようになります。
なぜ、ムズカシイと思ってしまうのか?
体系的に教わる場所がないからです。
そもそも、関数とは何なのか?
なぜこんなに多くの関数があるのか?
関数が登場した背景は?
今日はこの辺りを解説します。
「IF関数とは…」
「SUM関数とは…」
「VLOOKUPは…」
これらの解説を聞く前の、
準備体操だと思ってください。
Excel関数はラクをするためのツール
本題の前に【数式】の話をします。
#6でお伝えした通り、
数式は【ほかのデータを参照するもの】です。
(最下部にリンクを貼っておきます)
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関数もおなじです。
ほかのデータを参照して、結果を表示します。
では、なにが違うのか?
関数は調理された値が返ってきます。
「調理!?!?」
はい、意味が分かりませんね。
ていねいに解説します。(調理に例えて)
数式はデータを食材のまま扱う
数式はこのようなイメージです。
ぶた肉 → ぶた肉
きゃべつ → きゃべつ
ピーマン → ピーマン
塩+胡椒 → 塩コショウ
データ(=食材)をそのまま扱います。
かんたんな四則演算はできますが、
混ぜ合わせるだけです。
関数はデータを調理する
突然ですが、質問です。
回鍋肉(ホイコーロー)は作れますか?
チチチチチチチチ・・・(時計音のつもり)
「食材はぶた肉、きゃべつ、ピーマン」
「ざく切りでいいのか?大きさはどれくらい?」
「調味料は?テンメンジャンてなんだ??」
「何から炒める?調味料はいつ入れる??」
ここで救世主が登場します。
そう、クックドゥです。
クックドゥがあれば
①食材はこれ、切り方はこう
②食材を炒める
③ルウを投入する
④混ぜる
⑤完成
無事完成しました。
これが関数です。(唐突)
どういうことか?
あらためて、クックドゥの特長を書き出します。
箱裏に食材と作り方が書いてある
食材とルウを混ぜると、ホイコーローができあがる
関数はというと、
使い方が書いてある
データと関数を混ぜると、ほしい結果が手に入る
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クックドゥのルウの中身は、よくわかりません。
よくわからないものを混ぜる。
すると、美味しいホイコーローができあがる。
関数もおなじです。
データを投入すると、料理ができあがる。
このようなイメージです。
ぶた肉+きゃべつ+ピーマン
↓
関数
↓
ホイコーロー
Excel関数をつかうメリット
そろそろ具体例を出しながら解説します。
ここに、架空のテスト結果があります。
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このテスト結果から、
最高点と最低点を見つけます。
最高点はMAX関数を、
最低点はMIN関数を使いましょう。
MAX関数 … 数値の中から最大値を求める。
MIN関数 … 数値の中から最小値を求める。
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MAX関数やMIN関数、
食材(テストの結果)に合わせて
ほしい結果(最大値と最小値)を返してくれます。
仕組みはよくわからないけど、
ほしい結果を返してくれる。
これが関数をつかうメリットです。
関数誕生の背景
くり返しますが、関数は時短道具です。
Excelが登場したころから、
関数は存在しました。
しかし、種類が少なかった。
たとえば、
「MAX関数を使わずに最高点をみつける」
これ、どうやって実現しますか?
VBAでコーディングするしかありません。
ラスボス降臨。
気安く言われても、困ります。
VBAは、食材から調味料、手順まで、
1つ1つをレシピに書き起こしたもの
と思ってください。
初心者にはハードルが高い。
そこで関数(≒クックドゥ)の登場です。
VBA(レシピ)のことはよくわからないけど、
ほしい結果(ホイコーロー)が手に入る。
こうして続々と関数が生み出されて、
現在に至ります。
関数は先人たちの知恵の結晶です。
ありがたく、積極的に使って行きましょう。
まとめ
今回はExcel関数の概念を解説しました。
Excel関数はクックドゥ。
ぜひ、覚えてください。
このように考えると、
関数の種類が多いのも納得しませんか?
クックドゥも、
種類が多いとうれしくないですか?
これとおなじです。
Excel関数をつかうときは
次の2つに注意してください。
①何が食べたいのか (何が欲しいのか)
②どんな食材が必要か (どんなデータが必要か)
①何が食べたいのか(何が欲しいのか)
ほしい結果を具体的にイメージすることが、
関数を扱う上でいちばん大切なことです。
②どんな食材が必要か(どんなデータが必要か)
その関数にどんなデータが必要なのか。
必要なデータは揃っているのか。
手順の通りか。
ここを間違えると、間違った結果が返ってきます。
ホイコーローの食材にトマトを使ったら、
水っぽくなるのとおなじです。
関数は全てを覚える必要はありません。
覚えるのはムリです。
手に入れたい結果を想像して、
関数がないかを探す。
この意識がとっても大事です。
GoogleやChatGPTで探す習慣が身につけば、
種類は自然と増えていきます。
なお、関数は大きく4つに分類されます。
①数字の関数
②文字列の関数
③日付の関数
④データを参照する関数
#3で紹介した【データの型】とおなじように、
関数の種類もわけられます。
(下部に#3のリンクを貼っておきます)
別の機会に、
使用頻度の高い関数を1つ1つ解説します。
本日はここまで!!
参考になった方、来週の解説も読みたい方は、
『スキ』と『フォロー』してくださるとうれしいです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました^^
来週は「VBAとは何か??」を解説します。
過去記事のご紹介
#2 はじめてExcelを解説した回
#3 【データの型】を解説
#4 【表示形式】を解説
#6 数式を解説
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