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どこに売ってるの?


先月のことだ。いつも行く美容院で、いつものように女性週刊誌を読んでいた。毎月一回の楽しみみたいなもの。毎月読んでいるので今やいくつか私の好きなページがある。その中の一つが、室井佑月さんのエッセイだ。その名も『家長ムロイの闘う「お財布」』


室井さんは作家さんでテレビにも沢山出ているので、私なんかとは生活レベルが違うはず。だけど、室井さんの金銭感覚はとても庶民的で親近感がわく。お肌に良いと勧められたちょっとお高いファンデーションを、すごく良いけどやっぱり高いからと他の安いやつと混ぜて使おうとしたり、とにかく共感出来て楽しいエッセイだ。


そして、先月そのエッセイで取り上げられていたリップクリーム。私はそれが欲しくて欲しくてたまらなかった。KATEのパーソナルリップクリームの04番。室井さんいわく、「おばさんの欲しかった」色味とのこと。色付きリップは数あれど、これだ!というものに出会えたらしい。


マスク生活が始まってからはルージュよりもリップクリームが重宝する。マスクの中ではお肌もお口も荒れやすい。それにルージュだとマスクに色移りしてしまう。もちろん色移りのしないルージュやティントも沢山発売されているけど、私の場合は正直そこまでは必要としていない。リップクリームが好きだ。だけど、ふとマスクを外したときに唇に色が無いのはやっぱり寂しい。室井さんもそう思っていたのだろう。そこで、見つけたのがKATEのリップクリーム。室井さんも言っていたが、04番の色の紹介が心をそそられる。


にじみ血色感。

元々の唇が赤味があるかのように見える色ってこと。これは欲しい。ところがドラッグストアを何軒回っても見つからない。KATEのコーナーはあっても、そのリップクリームを置いてない。室井さんはPLAZAで見つけたと言っていたのでPLAZAにも行ってみたが、やっぱり無い。もしや、人気があって売り切れてしまったか?
安いのでとりあえずネットで買う手もあったが、やはり色をこの目で確かめたい。どこにあるの?私のリップクリームちゃん。


先日夕食後に、次女がアイライナーが無くなったので買いに行くと言う。次女のアイライナー、次女は次女で仕事の帰りに何軒かドラッグストアに寄ったがそこには置いてなかったらしい。それで、この辺りでは一番お化粧品の品揃えが良いドラッグストアまで足をのばすという。私は夕食後はまったりしたいが、運転手として付いて行くことに。もしかしたらリップクリームちゃんに出会えるかもという淡い期待もあった。


お店に着いて、私は早速KATEのコーナーに。
やっぱりここにも無いか。仕方ないので少なくなっていた洗濯洗剤を買おうと洗剤のコーナーに。お目当ての洗剤を手にお化粧品コーナーに戻ると、「お母さん!」
と次女が呼ぶ。何かなと思いながら次女の側に行くと、なんと、恋焦がれていた、あのリップクリームちゃんがあるではないか。KATEのコーナーではない、少し離れた曲がり角のところにぶら下がっていた。「あったー!」私は早速04番のお試しを手に取ってみる。ほぉ、これが“にじみ血色感”ね。思ってたより赤いけど、買います。買いますとも。


探しに探した約1か月。やっと出会えたリップクリームちゃん。帰って早速塗ってみる。ふむふむ、なんか良い感じ。ていうかもはや、どんな色でも受け入れる準備は出来ていたのだから。今さら色がどうのこうのなんて、そんなの関係ない。


KATE パーソナルリップクリーム04番、税込みで550円。


良き。



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