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にぎわう我が家①〜ちゃまの帰還


6月15日に入院して約3ヶ月、やっとちゃまが我が家に帰って来ました。ご心配していただいた皆様、ありがとうございました。
この度の退院もまた、入院時みたいに笑えるエピソード付きです。ちなみに入院時のエピソードはこちら。


さてお盆明けのある日、電話でちゃまがこう言ったんです。

「なんかもう体がボロボロみたい」
私はまた、何か体に悪いところが見つかったのかとドキリとしました。
「どうしたん?なんかまたどこか悪いって言われたん?」
すると、
「手足が痒くて夜も眠れない。髪の毛もぬける本数が増えた。これ、ストレスなんよ。」


私は“なんだ、そんなことか”とホッとしたのですが、本人にとっては深刻な問題のようで、「だから、早く退院したい」結局、そこなんです。確かに今はコロナ禍でお見舞いにも行けず、ちゃまはこの3ヶ月一人で頑張ってきました。慣れない環境でそりゃストレスもあるでしょう。だけどそれは、ちゃまだけではないはず。そんな我儘で、退院させてもらえるのでしょうか?しかも我が家は長女の出産を控えていました。出産後しばらくは我が家に帰る予定の長女が自分の家に帰ってからちゃまが退院ーというのが私の目論見でした。


「手足の痒いところを先生に診てもらったら、これはひどい、退院も考えないといけない、って言ってた」ホンマかいな。病院にいるんだから、その痒いところ、皮膚科の先生に診てもらったら?「いやもう、ここにいてもすることないんだってば。もう歩くのも出来るし、他のことも全部出来るし、毎日同じことばっかりしかやることないんだから」それがリハビリってもんでしょうが。


「看護師さんが、ご家族の気持ちを聞いてみないと、って言ってたから、もしなんか聞かれたら‥」
「帰っていいよって言えばいいのね?」
「うん、ありがとう」
「分かった、分かった」


もうちゃまの頭の中は、退院のことでいっぱい。次の日には病院から電話がありました。私が心配だったのは、本当はもっとリハビリが必要でまだ帰れる状態ではないのに、本人がどうしても帰りたいと我儘を言ってるのではないかということ。でも思ったんです。ホントにそうなら、家に電話をかけてきて、私がどう思うかなんて聞かないだろうって。退院しても大丈夫なくらいには回復していて、あとはタイミングの問題だったのかなって。


実際後から聞いたところによると、ちゃまの場合は病院内でのリハビリより、家に戻って日常生活の中で出来ないことを練習するほうが良いだろうということだったみたいです。というわけで、9月3日に退院しました。帰ったら帰ったでまだまだ“見守り”が必要なシーンが結構あって、薬の飲み忘れがないかとか、階段の上り下り、昼間は一人で留守番の時間帯が多いし、昼ごはんの時間は仕事を抜けてちゃまのお昼を作りに家に帰ります。職場が近くてよかったと思います。元々、一旦言い出したら人の言うことは聞かないようなところがある人でしたが、そういう部分がより強くなった気がします。


そしてちゃまの退院から3日後、今度は長女が産気付いたのです。

つづく



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