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消防団は街のヒーロー


昨日火事の記事を書いたが、私の住んでいる街には地元の方々が結成している消防団が地区ごとにある。昔は自営業の方が中心だったが、今は勤め人の方も沢山入団されている。


一時消防団について良い話を聞かなかったので、実はあまり良い印象を持っていなかった。例えば地元の先輩後輩の関係が強固で先輩から誘われたら断れないとか、慰安旅行で大騒ぎをしているとか、年に一度私たちが支払っているお金は飲み代に消えているとか、退団したいなら新しい人を連れて行かないと退団が許されない掟があるとか‥。どこまでが本当か分からない。もしかしたら全て噂かも知れないし、一部の人がそうであるだけで、大部分の人は真面目に取り組んでいるはずだ。
その証拠に年に一度技術大会のようなものが開催されており、良い成績をおさめれば全国大会への道も夢ではない。大会前には小学校のグラウンドでホースの出し入れや何やらの練習をしているのを見かける。


火事の際には、とにかく早く駆けつける。遠くの地区であっても、“駆けつける”ことが大事らしい。しかもなるべく早く。遅いと後から上の人からのお叱りを受ける。私の近所での火事の際にも大勢の消防団員さんたちが来ていた。いろいろ言われているが、寒い明け方に準備して駆けつけてくれる、それだけでありがたい。それだけで凄いことだ。だから少々羽目を外したりすることがあるとしても許す、そう思ったくらい大変な任務だと思う。


火事だけではない。私の街は昔から水害の多かった所だ。うちの旦那さんが高校生の頃に家の1階部分が水没して、2階の窓から消防団の人たちがボートでおにぎりなど食料を運んでくれたと聞く。今でも少し雨が続くと川の水位が上がって川にかかる橋のギリギリまで水が来ることがしょっちゅうある。消防団の人たちは土嚢を積んだり、水位のチェックに、大忙しだ。

行政だけでは足りない部分を、特に体力が必要な部分を素人の消防団員さんたちが担っている。こんなに心強いことがあるだろうか。

本当にご苦労様だ。だから年に一度の集金の時には心からの感謝を伝える。2000円ぽっちで安全を守ってもらえるなんて、感謝以外の何もない。



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