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組み合わせの妙〜夏ドラマ助走中


新しいドラマに好きな俳優さんがキャスティングされてると分かるとそれだけで観たいドラマリストに入っちゃう。一人出てるだけでもありがたいのに、え、二人も?いいんですか?しかも主役級。こんな贅沢な組み合わせ、最高っ!


『シッコウ〜犬と私と執行官』(テレビ朝日)
― 伊藤沙莉×織田裕二

子役時代(『女王の教室』あの頃からハスキーボイスだった)からその存在感を存分に発揮していた沙莉ちゃん、人気ドラマ(『大豆田とわ子と‥』)のナレーションでも個性を発揮していたし、来年はいよいよ朝ドラのヒロイン。誰もが認める人気女優さん。私はこういう順風満帆な人を応援したくなくなるというあまのじゃくな面があって、それは私が応援しなくたって、という気持ちがあって見たくなくなるわけで、なのに何故か沙莉ちゃんの場合はやっぱり“観たい”女優さん。
そしてその相手が、なんと!織田裕二さん!発表があった時にはなんちゅう組み合わせなんだと。これ考えた人、天才やと。織田裕二ですよ。私の中ではまずは『振り返れば‥』の司馬先生であり、黒田康作で、甲斐先生。私の中の織田裕二はバチっとスーツが似合う。もちろんカンチもクリーニング屋さんも青島くんも、陸上オタクなとこも好き。そんな織田さんがですよ、スーツ姿とはいえなんとも草臥れた感じの執行官という、あまり馴染みのない職業の“普通のおじさん”を演じている本作。織田裕二の使い方、それでいいのか?いいんです。パリっとスーツじゃない織田裕二さん、ますます応援したくなっちゃいます。


『CODEー願いの代償ー』(日本テレビ)
― 坂口健太郎×染谷将太


坂口健太郎さん、仕事しすぎです。日テレ連ドラ主演連投の今期は、待ってましたの刑事役。しかも、結構気性が荒い系の役。初回の、幸せの絶頂、からの不幸のどん底な展開には思わず「ヒッ」と声が出た。ぐらいに、エレベーターの落下シーンはショッキングでした。にしても、周りは怪しい人だらけの本作。タイトルのCODEとは、プレイヤーの願い事を他のプレイヤーが“任務”という形で叶え合うことで成立しているマッチングアプリらしい。この世界観を受容できれば相当面白いドラマ。

対する染谷将太さん。『ブラッシュアップライフ』の福ちゃん、『風間公親』中込刑事、そして本作。え、考えてみたら今年はずっとドラマに出てますやん。しかも役の振り幅、デカっ。今回のような、こういう胡散臭い記者、みたいな役はハマりますねーでも顔だけ見たらベビーフェイスなんだな、これが。『風間公親』に続いての堀田真由ちゃんとのコンビももはや安心感。応援したくなっちゃいます。



『警部補ダイマジン』(テレビ朝日)
― 生田斗真×向井理


これもすごい組み合わせ。ちなみにこのドラマの監督は、生田さんとは映画で何度もタッグを組んでいる三池崇史さん。三池さんといえばバイオレンス。初回からいきなり、生田さんが自殺に見せかけて人を殺すシーン。そう、背負い投げ方式。こうやると紐の跡が自殺に見えるらしい。何かのドラマで見たことがある。それはさておき、モジャモジャ頭に白いコートの生田さん(ちょっと季節がズレてますが)、怪しすぎ。『俺の話しは長い』みつるロスになるくらい好きだったなぁ。『幸運なひと』では大泣きさせられ。で、今回はダークヒーロー。ヒーローなのか?

そんな生田さんの弱みを握りこき使う、向井理氏。「ご主人様と呼べ、なんて言わない」とか「あれぇ?私にそんな口をきいて良かったんでしたっけ」とか言ってるとこが既にヤバい。しかも、デスノートならぬ“ゲスノート”を持ってるらしい。でもドSな向井さん、悪くない。いつまでも爽やかイケメンだと思っていたら大間違い。『先生のおとりよせ』でもSでした。何はともあれ、向井氏のスーツ姿を毎週見られるだけでありがたい。秘密結社とか、父親が誰か問題とか、未解決事件とか、先が楽しみ。ヒリヒリしながら応援しちゃいます。



『初恋ざらり』(テレビ東京)
― 小野花梨×風間俊介


これが、今期のダークホース。
小野花梨さんは、私の中では『鈴木先生』の河辺さん役が今でも忘れられない。難しい役だったし、衝撃的でした。子役から大人になって、朝ドラにも出演、今作でついに主演です。軽度の知的障害を持つという、これまた難しい役。でもね、サラっとやっちゃうんですよ。「普通の女の子になりたい」っていう感じをホントに可憐に演じてて、どうか幸せになってください、と願わずにはいられない。

風間俊介さんに関しては、何も言うことはない。もう安定感というか安心感というか。「35才、独身、自称おじさん」を、良いなって思わせてしまう、風間マジックです。好きとか恋愛感情とかじゃなく、職場にいてくれたら優しくて頼りになりそう。
2人の行末には壁しか想像出来なくて、そこが辛いけど、2人の不器用な恋を応援したくなっちゃいます。



『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日)
― 中村倫也×消防団員さんたち

少しふっくらした感じのする中村倫也さん。インドアな小説家という職業にはこれくらいがちょうど良い。中村さんといえばいつもちょっと偏屈な役柄が多いけど今回はいたって普通の人。というか、普通に見えちゃうくらいに周りが強い。画面の圧、キャラクター、声のデカさ。普通のドラマにもたいてい一人は出てくる強烈なキャラの若干めんどくさいおじさん。一人で充分面倒なのに、そんな人がゴッソリ出てくる。橋本じゅんさん、梶原善さん、岡部たかしさん、生瀬勝久さん。満島真之介さんも暑苦しいし、消防団ではないけど山本耕史さんも圧が強い。お寺の住職には麿赤兒さんだし、我らが古川雄大さんはめちゃくちゃ怪しい謎の人物。Netflixドラマで話題になった一ノ瀬ワタルさん、初回で死んじゃってすごく残念だったけど、2回目以降も出番はありそうでホッとする。話はそれたけど、とにかく脇の人たちが濃すぎるのだ。フジテレビの火10(『ばらかもん』)のような、長閑な景色の中で主人公が人間として成長していくのかと思いきや、ミステリー色濃いめで思ってたのと違うーって思った私。原作読んでおけば良かった。ちなみに、初回の“消火シーン”はカメラ長回しだったそうで、1日かけてリハーサルし、本番テイク1はホースから水がなかなか出てこなくて、おじさん達がアドリブで繋いだけど結局NGで、テイク2でOKが出たそう。おじさん達が走ったりホースで水かけたりしてるのを見ると、やっぱり応援したくなっちゃいます。



『トリリオンゲーム』(TBS)
― 目黒蓮×原作コミック


SnowMan箱推しの私としてはどうしてもはずせない本作。でも実はちょっと心配してた。今やSnowManの顔でもあるメメこと目黒蓮くん、『silent』の名演技は記憶に新しい。そのメメがドラマに主演するってよ、そう聞いて嬉しい反面、どうしても『silent』の成功と栄光を手放したくなかった私、要するに「コケないで欲しい」と願ったのだった。予告を見るとなんていうかヤケに明るい役柄で、メメに似合わないんじゃないかとか、空回りしてんじゃないかとか、まあ勝手に心配してたんです。が!が!!初回を観終わったら心配しすぎだったと反省。もっとメメを信用してあげるべきだったと。ハッタリをかましまくる役をとにかく爽やかに演じてて、これ、男も女も惚れるやつって。いや、ホントよくやった。まだ始まったばかりだけど。メメが活躍するたびにメメがSnowManにいてくれて良かったーっていつも感謝なのです。

今田美桜さんとは映画で共演済み、とはいえ2人とも映画とは全く違う役どころで、そこもまた良し。

そしてメメと同じアイドルでありながら俳優さんとしての人気も実績もある佐野勇斗さん、PCオタクをキュートに演じてます。2人とも背が高くてスタイルも顔も良くて、大金持ちになっちゃうお話って、もはやファンタジーだよね。そう思って見れば、吉川晃司さんや國村隼さんも人間離れしててドラマの世界観に合ってる。ちなみにSnowManが歌う主題歌もドラマにめちゃくちゃ合っててカッコ良いでのです。メメが日本を代表するスターになり、SnowManが誰もが知る国民的アイドルグループになる日を夢見て応援します!


『真夏のシンデレラ』(フジテレビ)
― 月9×海とか花火とか胸キュンとか


恋愛ものドラマはここんとこ敬遠しがち。韓国ドラマにはあんなに胸キュンしてるというのに、何故日本の恋愛ドラマは観る気がしないのか。答は簡単、俳優さんの顔触れを見て観るか観ないかを決めちゃうからだ。要は食わず嫌い。私がもう少し若い頃は月9ドラマを観ないという選択肢は無かった。月9と言えば恋愛ドラマの代名詞みたいなもんで、特に夏クールの月9は好きなドラマが多い。『同・級・生』とか『101回目のプロポーズ』『君といた夏』『ビーチボーイズ』『ランチの女王』『ブザービート』『リッチマン・プアウーマン』‥etc

夏はちょっと開放的だったりして、海とか夏祭りとか花火とかの恋愛にもってこいなアイテムもあるし、そこにちょっとだけ苦い想いとかをからめて。まあ、ありがちだと言われたらそうだけど、ありがちだからこそ共感出来るんじゃないかとも思う。奇をてらわずとも、皆の“あるある”で良いのだ。なぁんて、いろいろ予防線を張ってますが、そんなわけで今期の月9を観てみた。確かに“既視感”はある。あるけどだからこそ“王道”なんじゃないかな。王道上等。だって、イケメンと三角関係とか皆が憧れるやつだし、初回から花火もぶち上がって、タイトルの“シンデレラ”たる所以も披露されて、クジラにビーチサンダルに別荘に格差恋愛。悪くないっていうか、むしろ安心というか、ちょっと懐かしかったりして、私的には普通に楽しめました。森七菜ちゃんて、“海の女の子”って感じがしてこの役がすごく役に合ってます。その七菜ちゃんの頑張る姿を見て彼女を好きになる気持ち、わかるぅ(←何故か男性目線)おばさんだっていかにもな月9らしさを応援しちゃいます。


上記以外の初回(または2話)感想

・『ばらかもん』‥子役が可愛い・毎週新しい“作品”が見られそう・島の風景に癒されるぅ
・『最高の教師』‥テーマがちょっと重くてしんどかったけどに観終わってみたら先が楽しみに・盗聴盗撮ヤバっ・サラッとタイムリープしちゃってますやん、そんでもって冷静に受け入れちゃってますやん
・『VIVANT』‥壮大かつ豪華・砂漠すごっ・警察犬怖すぎ・他国の俳優さんたち存在感ありすぎ・阿部寛さん、頼りになる・てか、ニノ?・役所さん似合いすぎ
・『癒しのお隣さんには秘密がある』‥ストーカーが渋滞してる・てか、そのビジュアルならストーカーにならずとも普通に付き合えるんじゃね?全員田辺桃子ちゃん狙い、モテすぎ
・『こっち向いてよ向井くん』‥とにかく向井くんが不憫・答え合わせでますます不憫
・ウソ婚‥オレ様じゃない菊池風磨くんはキュート&サービスショットあり・長濱ねるちゃんてマジで可愛いよねぇ・うち(SnowMan)のしょっぴがお世話になります

以上
また今期もこんなにドラマを観てしまった‥



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