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ねこ踏んじゃったの謎


先日、旦那さんが「エリーゼのために」を弾けるようになったという記事を書いた。

その時、私は「ねこ踏んじゃった」しか弾けない旦那さんには無理だと思った、と書いた。

実は前々から思っていたことがある。ピアノが弾けるかどうか、どれくらい弾けるかの話で必ず出てくる「ねこ踏んじゃった」。ほとんどが謙遜の意味だ。「ピアノはねこ踏んじゃったぐらいしか弾けないんです」という感じで使われる。しかし考えてみると、「ねこ踏んじゃった」は決して簡単な曲ではない。黒鍵も多いし、途中Bメロでは左右の手をクロスさせて弾く箇所もある。「ねこ踏んじゃった」が弾けるということはまあまあ、いや、そこそこピアノが弾けるということなのではないだろうか。


習った覚えの無い曲

しかも、私もそうだが「ねこ踏んじゃった」をどういう経緯で弾けるようになったのかが謎なのだ。ピアノ教室で習った覚えは無い。そもそも「ねこ踏んじゃった」の楽譜って‥(あるにはあるのだろうが)見た事が無い

‥ではどうやって覚えた?
‥不思議だ。


思うに、人真似というか口伝?直伝?みたいな感じで弾けるようになったのではないか。もし「ねこ踏んじゃった」の楽譜を見て弾こうとしたら、黒鍵要するに♯か♭が6つも付いた楽譜で、見ただけでやる気を無くしそうだ。しかも手をクロスして弾く箇所は五線譜の上の方に音符が並んでいるはずだ。初心者には何の音か探るだけでひと苦労だ。


故に、誰かが弾いているのを見てなんとなく覚えて自分も弾けるようになる。この曲はそういう曲ではなかったろうか?


謎が深まるねこ踏んじゃった

”猫踏んじゃった(ねこふんじゃった)は、作曲者不詳、変ト長調または嬰ヘ長調の世界中で親しまれている曲。ピアノ・独奏が基本だが、多数のアレンジやバリエーションが存在する。”(引用:Wikipedia)

作曲者不明で、アレンジも多数存在する「ねこ踏んじゃった」。1つ言えるのは、「ねこ踏んじゃった」が弾き易いのは、左手の音が少ないからでは無いかと思う。左右の手で違うことを弾くというのが、ピアノの醍醐味でもあるが、ピアノに挫折する1番の要因とも言える。「ねこ踏んじゃった」は左手が少ない上に、右手と左手が同時に鍵盤を押さえることは無い。右手で弾いたら、左手でポンと一音、右手で弾いたら左手で一音。この繰り返しだ。

何にせよ、「ねこ踏んじゃった」を弾ける人口は、私の経験からも相当数いると思われる。



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