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学校で教えといて欲しかった

4連休、何処かに出かける予定も無く、長女夫婦を交えて久しぶりのお家焼き肉をした。食後は皆でクイズを出し合ったり、娘たちの同級生の近況を聞いて盛り上がったり、うちの旦那さんのボケに全員でツッコミを入れたり‥と。他愛もない家族の団欒だ。

そんな中、話はもうすぐ完成する長女夫婦の新居の話題へ。
長女夫婦の新居は最近流行りの平屋だ。我が家から程近い所に建築中。土地が平屋にちょうどいい横長だったのが決め手で、11月には引き渡しとなる予定だ。私たちの住む街には”定住促進助成金制度”というのがある。街の活性化のために街に住宅を新築した場合助成金がもらえる。長女夫婦はもちろん該当するのでもらえる。また、うちの旦那さんは仕事柄税金のことにちょっとだけ詳しいので、控除の話になった。

昨年の10月から今年末までに住宅を取得した場合、”住宅借入金等特別控除の控除期間”いわゆる住宅控除の控除期間が通常10年のところ13年になる。それもあって、できれば今年中に新居を建てたかったというのがあったようだ。長女の旦那さんが「またいろいろ教えてください」とうちの旦那さんに言うと、うちの旦那さんは必要な物(書類)とか何とかを話し始めた。いや、今じゃなくていいんだけど、という空気の中、長女が言った。

「○○くん(長女の旦那さん)はそういう話は苦手だから全然分からないのよ。今までの人生でそういうことには無縁だったんだからね。」

「だから、必要な時には私が聞くから。聞いた時に教えてくれればいいから。」

横で長女の旦那さんは、うんうんと頷いている。長女は続ける。

「お父さんがそういう話には詳しいし、私が保険のことに詳しくて良かったよね。そうじゃなかったら○○くんはわけもわからずに毎月何万円も保険を払わされてたんだもの。ホント、良かったよね。」

彼はどうやら、職場にやって来る保険の外交員のおばちゃんに言われるがまま次々といろんな保険に入っていたようだ。長女は中学校教師になる前は保険会社に勤めていたので、自分の旦那さんの入っていた保険を見直して整理したようだ。

長女は言った。

「税金のことにしても保険のことにしても、知ると知らないでは、知らない人は損するよね。うちはたまたまそういうことが分かる人がそろってたから良かったけど、そういうことこそ学校でちゃんと教えといて欲しかったわ。」

なるほど。大人になっても、役所や年金事務所やその他様々な機関からくる“お知らせ”には閉口する。読んでも書いてあることの意味が分からないことが多いからだ。読んだあと「で?何をすればいいの?何もしなくてもいいの?」それさえ分からない。放っておくのも不安だ。

長女の言う通りだと思った。ああいう書類は言葉も難しくて、しかも「この書類は○年○月現在該当する全ての方にお送りしています」みたいなことが書かれてたりして、全く要領を得ない。

ほんとそういうの、学校で教えといて欲しかったわ。

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