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絵本のたのしみ、その2


絵本=子どもの本”という固定概念は余りに勿体ないと思うようになったのには、素敵な絵本たちとの出逢いがあったからだ。


小さい頃よく両親が買ってくれていた本、世界の偉人の伝記ものだ。キュリー夫人、エジソン、ナイチンゲール‥その本で初めて知った偉人たちの偉業。絵本にもそういう分野のものは多い。


絵本のたのしみその2は”スゴい人がいたもんだ”という観点で選んだ絵本。

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

ウルグアイのムヒカ大統領、この絵本の絵はムヒカさんにとてもよく似ています。
ムヒカ大統領の国連でのスピーチを絵本にしたものです。

”貧乏とは少ししか持っていないことではなく、かぎりなく欲があり、いくらあっても満足しないこと”

そして、

”発展とは、人間の幸せの味方でなくてはならない”

例えば、すごく長持ちする電球を発明したら、電球がなかなか切れず買い直す回数が減る。すると電球を売っている人の儲けが減ってしまう。だからそこそこ早く切れる電球を作らないといけない、という理屈。なるほど。分かるけどそれは難しい。


科学の発展と消費と環境問題と。ムヒカさんのスピーチには様々な提言があります。皆がウインウインになるには、今までとは違う生き方、考え方に変わる必要があると感じました。


ナイアガラの女王

”アニー・タイラーは、いまだに、一人きりで滝下りに成功した唯一の女性である”

アニーさんは礼儀作法を教える先生だったが、時代の変化と共に生徒の数が減り、生きていくため(お金のため)に何かでっかい事をやろうと思い付いたのが、樽に入ってナイアガラの滝を下るという計画だ。今で言えば、バズりたかったのだろう。滝を下るというよりは、落ちるという感じ。しかも62歳の時の話。しかも実話。すごいというか無謀というか。

余談だが私は若い時にナイアガラの滝に行った事がある。友人とニューヨークへ旅行に行った時にオプショナルツアーでナイアガラへ行った。予定に無かったのでツアー料金を払うとお小遣いが苦しくなるため行くかどうか悩んだが、これを逃したら一生来る事は無いかも知れないと思い、思い切ってツアーに参加した。今思えばあの時行っておいて本当に良かったと思う。

ナイアガラの滝を間近に見たので、その水の勢い、量、そして音が半端ない事を知っている。見るだけでも怖いくらいだった。あの中へ樽に入って落ちて行くとは..

さてアニーさんの挑戦、結果は見事成功に終わりました。しかし思っていたようには有名にもならなかったし、お金も儲からなかったとさ。


全くスゴい人がいたもんだ。



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