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ユニコーンが好きだからってわけじゃなくて


私はユニコーンが好きだ。日本のバンドで初めてハマったバンド。ファンクラブにも入ってた。そのことを知っているちゃま(うちの旦那さん)は、新聞でこのタイトルを見た時に言った。


「おい、ユニコーンが出るぞ」が、しかし、それは私の好きなユニコーンではなく、ユニコーン企業のことであった。


ユニコーン企業とは
「評価額が10億ドルを超える未上場のスタートアップ企業」


新聞のテレビ欄に載っていたのは、ユニコーン企業を目指すスタートアップ企業のドラマだった。(ちなみに、ちゃまはあれからも毎週同じことを言っては、「あ、そうか、これはドラマだった」と一人納得している様子だ。)


『ユニコーンに乗って』


主演の永野芽郁さんのドラマを観るの、私はほぼ初めてだ。朝ドラも観てないし、ハコヅメも観てないし、映画も観てないし、でもカップスープのCMは好きだったなぁ。あの「ホッホヘェホハヘホ〜♪」が永野さんの声質と相まってものすごく耳に残る。いつもテレビから流れてくるとアレを待ってる私がいた。
ホッホヘェホハヘホ〜♪

このドラマを観て思った。この人、良いな。すごい美人とかではないかもだけど、だからこそどうにでも染まるし邪魔しない。ドラマって主演一人のものじゃないから、邪魔しないっていうのはとても大事だと思う。この人はこれからまだまだいろんな役にハマっていくんだろうなって思った。相手役は杉野遥亮さん。最近私が最も注目している俳優さんだ。爽やかイケメンで背が高い。演技もうまい。良いとこのおぼっちゃまからヤンキーまでイケる。今回の役もハイスペック男子、なのにイマイチ自信なさげ、西島秀俊さん演じる同僚と永野さんの仲に静かに嫉妬している。西島秀俊さんは、その魅力を余すとこなく発揮する。ITには疎いがそれを努力でカバーし、誠実で優しくて細やかな気配りが出来、嫌味なく皆を支えている。こういう人に若い永野さんが惹かれるのも分かる。


火曜日10時枠と言うと胸キュンラブコメ枠みたいなイメージだが、本作はそれプラスお仕事ドラマとしての面白さもある。毎回苦境に立たされながらも、永野さんの熱意や西島さんの経験でなんとか乗り越える。そこに巨大IT企業のCEO広末涼子さんも一枚噛む。最初は永野さんのやり方に苦言を呈していた広末さんが、その将来性に3億円の融資を申し出てきた。するとそのタイミングで今度は社員の裏切りに合うのだが、その時すでに広末さんは“こっち側”なので救いの手を差し伸べてくれた。
からの、M&A問題。

会社を守るとは今の状態がずっと続いていくことなのか?

『お互いに足りないピースを埋め合うことで一緒に成長出来る道が必ずある』

古い体質の大企業と、まだ実績のないスタートアップ企業がどう信頼関係を築いていけるのか。

『面白い会社を作ったね』
くぅーーっ。須崎社長のこのセリフは最上級の褒め言葉だったなぁ。

『(M&Aは)企業同士が会社の枠組みを越えてお互いに成長していくための方法なんだと思う』
だから着いてきてほしいと言い切る成川CEO(永野芽郁さん)、こういう『成功』への流れが気持ちいい。出来過ぎやん、て思うかも知れないけど、出来過ぎで何かいけない?そもそも、週が始まったばかりの火曜日の夜、どんより気持ちが重くなるようなドラマより、こんなふうに元気とパワーがもらえるドラマは嬉しい。


それにしても今週の最後は切なかった。でも頑張る誰かが誰かの背中を押し、そしてそれを今度は、応援するしかないって言ってもらえる関係、それはそれで素敵やん。
からのハグ。

くぅーーっ。最終回、気になる!


次女と一緒に観ているが、毎回観終わって「今日もいい話だったねー」って思わず口に出ちゃう、そんなドラマです。

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