寒さに弱い私たち
私が住んでいるところは同じ県の中でも比較的温暖で、雪が積もるほど降ることはほとんど無い。JRの沿線から一山越えたところなので、沿線沿いに住んでいる人からは、「山を越えた途端に気温が2℃下がる」などといつもディスられるが、山と山に挟まれた盆地なので意外とJR沿線沿いよりも暖かかったりする。毎年冬になると、車のタイヤをスタッドレスに替えるかどうかの話題になる。住んでいる私でさえスタッドレスじゃないのに、しかも年に一回要るかどうかぐらいなのに、必ず話題にのぼる。
そんな地域で、一昨日からこの冬一番の寒波が来るというニュースで正直ビビりまくっていた。何年か前、朝職場に行くと、トイレに溜まった水が凍っていたことがあってその日は一日困ったので、今回は先手を打った。前日から水道の水を流しっぱなしにしておけば凍らずに済むというので、そうしてもらえるようお願いした。でも結局次の日(昨日)の朝はいうほど寒くなくて、「ちょっとビビりすぎちゃったね」なんて笑い話になった。
ところが昨日寒いのは朝ではなく昼間だった。午前中から晴れたり雪が降ったりを繰り返して、横風が吹いて、気温も昼間なのに氷点下だった(らしい)。同僚が「昨日夕方家に帰ったら、庭の水道が凍ってた。朝は普通に使えたから、昼間のうちに凍ったんだと思う。こんなこと初めてだ。」と言う。確かにそうだ。北海道や東北地方ならともかく、そうじゃない地方で昼間が氷点下なんて、なかなか聞かない話だ。
そして今日も昨日と同じような気温だった。雪こそ降らないものの、私は今日一日トイレに行く度に、まずは水が流れるかどうか確かめてから用を足した。やっちゃってから流れないとなったら大変だもの。こんな日は昼間でも水を流しっぱなしにしておくべきだったのかも知れない。そしたら同僚がこんなことを言った。
「小さい頃、冬に水道が凍らないように水を出しっぱなしにすることがよくあったけど、親が“少量の水をチョロチョロ出すのは水道料金がかからない”といつも言ってた」と。
そんなわけあるか。今なら笑える。でもその時はホントにそういうもんなんだって思ってたって。私はサンドイッチマンの、“0キロカロリー”の話を思い出してしまった。冷たいものはカロリーゼロ、真ん中に穴が空いてるものもカロリーゼロ、白いものもカロリーゼロ。
そんなわけあるか。
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