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背中で見せます、モノホンティール。

僕は組織(特に株式会社)へのティール導入に懐疑的だ。
もう少し厳密には、文脈を無視したティールの導入に反対だ。

19年間対話を重視したフラットな経営を続けた結果、業績は鳴かず飛ばず。
その後ビジネスモデルはそのままに、
組織をヒエラルキーに変えてからは4年連続で毎年30%以上の成長を達成
今年度に入ってからも毎月、同月比過去最高の売上をあげている。
従業員の平均給与も半期ごとにあげ続けることができている。
しかも僕自身は週勤3時間のお散歩おじさん。時間資産家である。
(不覚にも実際はもうちょっと働いているけど)

この体験からの気づきがある。

ティールは、段階を踏んだ先に自然出現する結果に過ぎない。
何かしらのコンテンツを導入したからといって、ティールが実現するわけではない。ティールは、DAOのような非中央集権的な組織が経済活動の主軸を担う社会において、当たり前の組織論といえるだけの話だ。

そもそも株式会社には株主が存在する。経営者が存在する。法的にも実質的にも彼らにパワーが集中する。その時点で、ティールは絵空事となる。
本気でティールにするなら、株をバラすくらいの覚悟が必要だと思う。
それができないなら、ティールであろうとすることは経営者の自己満足にすぎない。(福利厚生くらいにはなるとは思うけど)

誤解がないように伝えると、
僕は、あらゆる組織がティールに至る世界をアツく願う1人だ。

だからこそ、偽物になりたくない。
必要なプロセスをバイパスしたくない。

どうやって結果としてティールに至るのか?
その戦略をどう描くのか?

それこそが、フラットな経営でアホほどトンネルを走り続けた自分の役割だと考えている。
そしてその戦略として選択したのが、ホワイトヒエラルキーなのだ。

山頂につづく道は一つじゃない。
ホワイトヒエラルキーが唯一の道だとは思わない。
それでも目指す世界が同じなら、
道は多い方が、より多くの人が登りやすい。

僕はこの道を行く。
ホワイトヒエラルキー。
これをやりつくせば、ティールは自然発生する。
再現性が約束できる、本物のティールだ。
今はまだ直感にすぎないが、そう思ってる。

ホワイトヒエラルキーとは何なのか?

ホワイトヒエラルキーとは、
「権限を分散させた自律自走するピラミッド型組織」
である。
2023年の資本主義経済という文脈において、組織が経済的成長に向けて気持ちよく走るための方法論ともいえる。KPIを重視するため合理的といえば合理的。ある意味、キャッシュマシーン。だがそれでよし。株式会社である以上、営利を追求する以上の本質的意義は存在しないと考えた方がよほど健全だと思う。
一方で、権限は役割ごとに分散している。経済的成長を担保に、権限の一極集中を避けている仕組ともいえる。なによりも、出口にティールを描く思想をもつ点が特徴だといえる。

組織の成長は、構成メンバーの成長によってもたらされる。そして、構成メンバーが成長する目的は、組織の成長のほかにもう1つ、人材流動性(社内外問わず)を高めることにある。個人として成長すればやれることが増える。やれることが増えれば、必然的に流動性は高まる。
ホワイトヒエラルキーは、流動性の高い、ゆらゆらクラゲのようなヒエラルキー、と言ってもいいかもしれない。

ヒエラルキーそのものにいい/悪いがあるわけではない。そもそも自然界には、厳然としたヒエラルキーが存在する。ティールを生命体に見立てることもあるが、生命体にも深遠な秩序がある。ヒエラルキーがあるのだ。
ただし、支配/被支配の構造があるわけではない。問題は、権限が集中してしまうことだ。役割が固定してしまうことだ。権限の集中と固定が支配/被支配の構造を生む。
相互依存の中で役割を果たし合い、秩序もヒエラルキーも固定的ではなく、絶えず揺れ動きながら最適化される。それがホワイトヒエラルキーなのだ。

ホワイトヒエラルキー実現に向けた2ステップ

ステップ⓵まずはがっちりヒエラルキーの構造をつくる。
はじめのステップにおいてはルールメイキングが肝となる。誰が優秀だとかそうじゃないとか、誰がカリスマがあるとかないとか、そういった人ありきの発想は一旦すべてわきに置く。ポイントは、権限が分散したヒエラルキーをつくりあげること。ルールを通して徹底的に権限を分散させ、自動的に成長する組織の土台をつくりあげる。

ステップ②ヒエラルキーに流動性をもたせる。
次のステップはヒエラルキーに流動性をもたせること。もたせる、というより自然発生するといった方がいいかもしれない。ルールメイキングを突き詰めれば、組織は自動的に成長しはじめる。そして自動的に成長する組織は、必ず流動性を担保する。なぜなら構成メンバーが絶えず成長するから。

結果どうなるか?

いつでも誰でも会社を辞められる。本人含め、誰も困らない。

なんてすばらしい。
バキバキの流動性。DAOへの第一歩。
社長、経営陣ももちろん例外ではない。むしろ社長、経営陣から順に権限を限定し、お散歩おじさん、お散歩おばさん化することで、いてくれるだけでいい(≒いつでも追い出せる)構造をつくる。居座り続けることが問題の本質だし、誰でもポジションにつけば大なり小なり居座ろうとする。それが人間というものだ。
だから仕組化するのだ。

We are all OSANPO's ❣

そんな夢の世界を。

以前のnoteでも書いた通り、ホワイトヒエラルキーのベースには識学に学んだノウハウが多数用いられている。
識学との違いは、出口にティールを描く点とノリがポップな点だが、組織におけるルールメイキングの多くは識学から学んだことを改めてここで伝えたいと思う。
サンキュー識学。

次回は、ホワイトヒエラルキーの要、権限を分散させる肝のルールとなる『1人上司』について詳しく書きたいと思う。

お楽しみに!

告知

一緒にホワイトヒエラルキーを探求する仲間をゆるっと募集してます。
僕のnoteを読んでホワイトヒエラルキーに興味を持った方、ぜひ気軽に声をかけてください。情報交換しましょー。
https://www.facebook.com/mitsurukawachika/


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