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映画の予算の話なんてよさんか? アマノトーク 90

 こんにちは、甘野充です。

 映画の予算ってすごい金額が投入されていますよね。
 年々スケールがデカくなって、金額も大きくなっています。
 問題なのはそれが回収できるかどうかです。
 映画が大コケして借金したり会社が潰れちゃったり。
 映画がヒットするかどうかなんて誰にもわかません。
 大ヒット間違いなしと思って公開しても、大コケしたりします。
 公開して後悔します。

 確実にヒットするには、やはりカリスマ的な監督の新作やヒット映画のシリーズものになります。
 つまり過去の作品から面白いことの保証がされているから。
 だから膨大な制作費を注ぎ込みます。
 監督はその制作費を使って思う存分自分がいいと思う物を作ります。
 だけど、その思いが外れたら?

 最近ちょっと気になったのはある監督の映画。
 確かにヒットしてる。だけど足りない。もうちょっと観客動員数が欲しい。記録が欲しい。
 ある程度上映期間があれば、大体の人は見終わっている。
 リピートを得るために入場特典をつける。いくつも違った特典をつける。ファンは何度でも行くよね。
 でもこれってなんか違う気がする。限られたファンからたくさんのお金を集める。まるでアイドル・ビジネスみたいだ。まあ効率はいいけど何か反則な気がする。

 さて、劇場で制作費が回収できなければサブスクだ。
 ビデオ・レンタルが盛んな頃はビデオ販売とレンタルで回収していたが、それが見込めなくなった今やサブスクだよりだ。世界配信すればうまく何処かにハマるかもしれない。
 劇場公開からサブスク公開までやけに短期間なのはそれなんだよね。そこそこヒットしたって、制作費がかかりすぎているんだから回収できない。

 サブスクによって何が苦しいかって、出演者やスタッフの実入りが減ることだ。
 だからハリウッドの脚本家や俳優はストライキをする。
 サブスクで音楽やってる人たちは大きな打撃を受けたけど、映画業界でもそれが起きている。

 ともかく、それがわかっていても予算を削るわけにはいかない。予算を絞れば作品の品質が落ちるからだ。

 うーん、悩ましいね。
 予算の話なんか、よさんか。
 そう思う。

 今日はそんな感じです。
 それではまた。

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