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#眠れない夜に

夢の配役(短編小説;9,600文字)

悪夢から逃れたい、最初はその願いだけだったけれど……。  暗闇の中を、俺はずっと走り続けていた。ひたすら走り、逃げていた。何から? ── わからない。何かおどろおどろしいものだ。俺を喰い殺そうと追いかけてくる。速力を緩めると、そいつはすぐ追いついてきて、耳の後ろに生臭い息を吐きかけてくる。  もうだめだ。心臓が破れそうだった。立ち止まろうとしたとたん、強く腕をつかまれた。 「うわわわわっ!」  ふりほどこうと、腕を振った ── そこで、目が覚めた。 「どうしたのよ? ……

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色のある風景|𝐎𝐜𝐞𝐚𝐧 𝐄𝐲𝐞𝐬

Ocean Eyes / Billie Eilish ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆ 君 には どうして 僕 が 見える の ? ほんとう の ほんとう だけど 不意 に 纏って いる こと 悟られて しまう 禁断 の 海 で 僕 を ひととおり 遊ばせた あと いつも 決 ま っ て ・ ・ ・ ・ ・ 僕 が すぐに とらわれ て しまうこと 君 は 知って いて けれど 慰め なんて 俗 な ことはせず 唯 ほどいて

あの 角 曲がって 3つ目 の 街灯 の 下 待ちあわせ 明かり 灯る 瞬 時雨 ふる 宵 すこし 寒くて すこし 心細くて 君 の 手 に 触れて みたら つつまれて その 胸 に 顔 を うずめて すこし 泣いた ✧︎

ほんとうはね、私の庭には [詩~エッセイ]

ほんとうはね 今頃の季節には きれいなお花が 咲くはずだったの なんにも しなかったら 花が咲くはずないのに なんで咲かないのかなって 庭があっても 種を撒かなければ なにも咲かないのは 当たり前のことなのにね せっかく庭をお持ちなのに もったいないことをしましたね もっと前から種を撒いて おくべきでしたね 私はあなたの庭に咲く きれいな花を見るのを 楽しみにしていました もっと早く撒かなくては 今年私は 春に咲くはずの花を 見ることが出来ないんですね とても残念で

手のひらの恋

水彩の月 / 秦基博 cover by Uru ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆ ふ た り 過 ご し た 蜜 月 誰 も 知 ら な い 特 別 な 日 々 * い つ か 隔 た り が な く な る 日 が 訪 れ て ぼ く ら は 迷 わ ず わ が ま ま に な っ た ほ ん と う は だ れ よ り も な に よ り も

溶けない心【詩】/雪解け【近況】

色の一部が沈殿した 窓の外は ブルートーンのビル群 君を失った寒色の世界 部屋の中は ダークネイビーが作る グラデーションの薄闇 脳の奥に沈殿した色を 僕は頭を揺らし 撹拌する スノードームのように 暖色におおわれ つかのまの弛緩 ……沈殿 頭を大きく振る 暖色はつかのま ……暗涙 ダークネイビーの薄闇と窓外のブルー 君を表現するための色が足りない さよならできない僕の心の色だけが この世にあふれている ©️2023 ume15 【近況】雪解け 以

【詩】どこに行くの

心が道に迷ったから 気持ちもどこかうわの空 心が私を見失ったから 思いもどこか他人事 戻り道はどこにもない 時間は進むことしか知らないから 宙に浮いた感情が 落ち着き先を求めている 私でいなければと思ったり 変わらなければと思ったり 少し彷徨い歩いたら このちぐはぐな足元も 私の道になるでしょうか

【詩】「今も」

あの日のあなたを思い出す いつかのわたしを思い出す もう「過去の」記憶 でも「今も」続いている出来事 #詩 #詩歌 #自由詩 #創作 #短編 #風化 #スキしてみて #眠れない夜に

【詩】夢

夢みたいなこと 何時迄も考えて 子供の時間は終わったんだよ 大人になった君は僕にそう言った ランドセルに詰め込んだ たくさんの思い出たちは 宝箱にしまわれて出てこない そろそろ先に進もうか だってこのままじゃあ 辛いだけでしょう? 君は沢山の常識を鎧にして生きている とてもじゃないけど壊せそうにないな 夢なんて言葉で終わりにすることのできない自分が 空回りして体が宙を浮きそうになる 愛だけじゃ食べていけないって 聞いたようなセリフを吐いて 追いやってしまうのを許した

𝐩𝐨𝐞𝐦 ♯𝟒𝟗 泡

泡 / King Gnu ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆ 不 確 か な 確 か さ 唯  在 る だ け で い い と * ね え わ か る よ ね ? あ な た に は * 刹 那 に 消 え ゆ く 感 情 「 こ の 想 い 」 に 嘘 は な い け ど 「 再 生 」 は な い と い う こ と * だ け ど か た

鈴虫

「雨に降られちゃう人が好き」 君はそう笑って  5日ぶりの雨を なつかしむみたいに 「なんであんなに笑ってたんだろう」 僕はおもいだして  いつのまにか晴れゆく 空にさえ気づかず やさしい言葉だけじゃ  もう僕たちを救えない 耳をすまして 君は平気なの? 僕と一緒にいたくないの? デンワもないけれど 指ではじいた ひとりぼっちの部屋のすみっこに  しきつめてみたふたりの写真 「ずっと覚めない夢ってあるの?」 君はうわのそらで  季節が連れていかれる 風のこと見て

みち

くやしくてくやしくて  涙がでてしまった ほっぺたをつたったとき  まっすぐなみちができた いつもうまくいえない  朗らかに笑いたい ほんとうはあなたのこと  もっと近くに知りたい わたしは今日も そらを見上げて  遠くへこころを馳せる 地面に落ちたわたしの涙  明日の朝 雨になる おかしくておかしくて  知らん顔してしまった うれしいきもちをひとつ  画鋲で胸にとめた たいせつな人ならば  右手で数えられる ほんとうはあなたの目に  もっとわたしを見せたい ひとさ

執筆の悩みの解消方法を教えてもらった

アイデアの枯渇により壁が生じることがある。新鮮で斬新なアイデアを常に提案できるようにするためには、常に情報収集やインスピレーションを得るための時間を作る必要がある。 表現力や文体を磨くためには、定期的な文章の練習や文学作品の読書が必須だ。また、自分の文章を客観的に見るために、他人からフィードバックを受けることも重要だと思う。 環境を変えてみることでアイデアが出やすくなるかもしれない。 例えば、自宅とは異なる場所に移動してみることで新たな刺激を受けることができる。カフェや公

未来希望図

人生で起こるすべてのことは 過去の自分の「心」が具現化されたもの 最近本当にそう思う 先のことばかり考えても 未来のことなんて分からないのだし 心配ばかりしている今なら たぶん未来でもそうなる 「今を楽しもう^^」 「今の自分に意識を向けよう^^」 「意識」とは思っている以上に 精神世界にも物質世界にも影響する これも本当ね^^ この先の未来も 色々に枝分かれしているのだけど 見えているのは「今」だけ その分かれ道を選択して進むのも自分 そして進んだ先で見