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響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト

さて、今週は仮面ライダーとキングオージャーが
高校野球によって乗っ取られてしまいましたので
8/4から上映開始された
京都アニメーションの
響けユーフォニアム アンサンブルコンテスト編 を
観てきましたので、感想を書こうかな。と思います。
ネタバレを含みますので、まだ観られてない方は
ぜひ、映画館へ!

まず、時系列的には
主人公、久美子がまだ2年生で
アニメ2期が終わり、1年生を迎えた誓いのフィナーレ後
文化祭が終わり、3年生が引退をした直後のお話になります。

なので、誓いのフィナーレをご覧になられた方は
誓いのフィナーレの最後に「吹奏楽部部長、黄前久美子です」
と宣言されたので、てっきり優子先輩や夏紀先輩が卒業された
と思われるかもしれませんが、引退であって、卒業ではありません。

オープニングはそんな誓いのフィナーレ、関西大会の写真から始まり
先輩たちを含めた、キャラクター紹介写真から始まります。
こちらは、動画が公式にアップされていますので
まだ観てない方、観ようかなと悩んでおられる方は
一度、ご覧ください。

こちらが、オープニングです。
懐かしい場面も多数あり、3年生からバトンタッチされていく様子が
ポップで可愛らしく作り込まれています。

オープニング最後の、まだ久美子が1年生だった頃の
あすか先輩が居た頃から、あすか先輩たちが居なくなり
1年生が入ってきて、そして3年生が引退する。
この低音パートの歴史みたいなものが
ぎゅっと詰め込まれていて、オープニングだけでも
心を鷲掴みにされました。

そして、ちゃんとキャラクターデザインのところに
池田晶子さんの名前があり、エンドロールにも
きっと京アニに携わってきた人たちが含まれている
その京アニの心に、また感動しました。
(池田晶子さんは、あの事件でお亡くなりになられた方の一人です)

さて、今回は先輩引退後、久美子部長の葛藤や
先輩の大きさを知ることになります。
副部長に秀一ドラムメジャーに麗奈を加えた
3人で部を引っ張っていくのですが
早速、アンコンの選抜方法で、意見が分かれ
滝先生に「部長はどう思いますか?」と聞かれ
戸惑う久美子です。

久美子は、何か物事を決める局面ではいつも悩んで焦って
あやふやにしてきた感じがあるのですが
部の中で、ここぞという時に、ボソッと大切なことを言うんです。
今回もパーカスのつばめが上手くいかない時に
じっとつばめの演奏を見て、欠点を指摘します。

響け!シリーズに限らず、京アニ作品は
目の表現がとても繊細
その目が細かく揺れるたびに、このキャラクターが何を考えているのか
何を私たちに訴えているのかが感じられます。
今回も、この目のアップが多く、
人間の目も、何かを考えている時って、きっとこんな感じなんだろうな。
と思わせてくれます。

そして、誓いのフィナーレで、悔しさを覚えた
1年生の奏ちゃんも、同じチームになるかと思いきや
別のメンバーを揃えて、久美子にライバル意識を燃やします。
べったりの、先輩や部員に好かれるだけの、いい子ちゃんの姿は
もうありません。

さらに、引退した先輩方も登場するので
これも見どころの一つです。
リズと青い鳥で主人公を務めた、みぞれ先輩は
音大受験なので参加しないのですが
一般入試の、優子先輩たちは、無事大学に合格したらしく
アンコンにも、足りない人数の埋め合わせとして登場してくれます。
個人的に、優子先輩と夏紀先輩の口論
聞いていて、あ、まだ吹奏楽部現役だ。と思わせてくれました。

中編映画なので、かなり削られているシーンもありますが
それはそれで、特別編の意味が伝わってきますね。

最後に謎の少女が登場しますが、それは来年春からの
久美子3年生編でわかるのでしょう。

ついに、久美子も3年生、全国で金賞を取れなければ
夢は終わってしまいます。
このアンコンで、いつもコンクールメンバーから外れていた
葉月がメキメキと上達したので、
3年生編では、北宇治カルテット全員で
コンクールに臨んでもらいたいものです。

2年生と3年生編のつなぎの話としては
とてもよくできていたと思います。
久美子の慣れない部長姿をちゃんと支えてくれる2人。
大事なことは、ボソっと無意識に出てしまう久美子の姿
自分にも他人にも厳しい麗奈の姿
久美子との恋はどうなる?秀一の姿
3年生編でどうなるのか、楽しみを上乗せしてくる作品でした。


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