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ペットは亡くなっても飼い主のもとへやってくる

これは、私が体験した、亡くなったペット「まるちゃん」と「ぷる」の不思議なお話です。
※タイトル画像はPhoto ACからダウンロードしたコンテンツを使用しています。

ある日のお昼寝

先日のことです。
パソコンでの作業中、ふいに眠くなった私は椅子に座ったままうたた寝していました。すると、膝でぷるも寝ているではありませんか!生きていた頃とまったく同じです。

私は嬉しくなって、そのままうたた寝を続行。暫くして目を覚ましてみると、膝にいたはずのぷるは消えていました。いつから夢だったのかはわかりません。ただ、私の腕は、ぷるを抱えたときの形になっていました。きっと、本当に来て寝ていたんだと思います。

ぷるは、ベッドで寝ているときもよく添い寝に来ていました。可愛くて起きられなかったこともあります。

こちらが忙しくても、いつもおかまいなしに抱っこで寝ていたぷる。
ときどき「撫でろ」と要求してきますww
左腕はよく枕にされていました。デザインのときはほぼマウスの作業だからいいのですが、
ライティングのときは凄くやりにくかったですw
気づいたら、肩に手を添えて隣に寝ていたことも。
起こしたくなくて、しばらく寝ていましたw


アメショーミックスの「まる」ちゃん

添い寝というと、私は以前飼っていた猫、まるちゃんを思い出します。
まるとは、私がまだ会社員だった頃に出会いました。まるはアメショーのお母さんから生まれた雑種の女の子です。
あるとき、当時の同僚から
「親戚の家で子猫の貰い手がなくて困っている」
と聞かされ、
「実家で飼えるかもしれないから、今度聞いてみるね」
と言ったのに、回答を待たずに同僚がフライングで連れてきてしまったのがまるでした。

ところが、当時私が一人暮らしをしていたアパートはペット禁止。すぐ実家に行くこともできず、週末までまるを置くことに。
初めは警戒し、本棚の裏や冷蔵庫の脇に隠れていたまるちゃんでしたが、すぐにうち解け、実家に連れていく数日の間に仲良しになったのでした。

実家で飼ってもらうようになってからも、週末は毎週まるに会いに行きました。まるは、私が行くと
「にゃあ!にゃ、にゃあ〜?」
と、嬉しそうに寄ってきます。膝に乗ったり横でゴロゴロしたりと、まるとの楽しい時間を過ごしていた私。

まるが3〜4歳の頃だったと思います。すっかり実家の猫になって安心した頃、まるは家族の目を盗んで失踪してしまいます。私が暫く実家に行けなくなっていたときで、聞いたのは失踪の一週間後。迷い猫のポスターを作ってあちこちに貼ってもらい、自分でも探しましたが見つかりませんでした。

私の部屋にいた頃のまるちゃん
実家では、カーテンをよじ登って欄間に乗り、
モモンガのように飛び降りてくるという遊びがお気に入りで、
よく母が襲われていましたww

まるがいなくなって暫くした頃、まるが、ある場所にいる夢を見ました。見たことのある街並みで、実家からは10kmほど離れた場所です。
私は、その辺りも探してみましたが、まるのような猫は見つかりませんでした。もしかしたら、誰かがまるを保護して飼ってくれていたのかもしれません。

割れた招き猫と幻の添い寝

ほどなくして私は会社を辞めて起業。多忙になり、自宅兼事務所として使える広めのマンションへ引っ越しました。
ところで、私は招き猫が好きで集めています。当時、まるに似た九谷焼の招き猫を見つけたので購入し、まるの代わりと考えてカウンターに飾っていました。

ところが・・・。
ある日、その招き猫だけ落として割ってしまったのです。

まるの代わりにしていた招き猫(中央)
接着剤でつなぎ、今も飾っています

招き猫が割れて、数週間くらいだったと思います。
寝ていた私は、明け方、足元の重みで目が覚めました。何か、小さな物体が乗っているような感じです。すると、
「ゴロゴロ、ゴロゴロ」
と、猫が喉を鳴らすような音が聞こえてきたのです。なんとなく
(まるだ)
と思った私は、まるの死を悟りました。まるが添い寝に来てくれたと感じたのです。


その後、熱帯魚を経て愛犬ぷるとの生活が始まったわけですが、ワンコのぷるを迎えたとき、まると暮らし直したいという思いもありました。初めは名前の候補に「まる」もあがっていましたが、最終的にその前の熱帯魚から取り「ぷる」と命名。

ぷるは、亡くなる前日の夕方、本犬の希望で家族で添い寝しています。呼吸数が増え、苦しそうになっていたぷる。恐らくですが、自分でも長くないと悟ったのではないでしょうか。数日前まで元気に駆け上がっていたベッドに登れなくなり、目で
「ベッドに上げて」
と訴えてきます。

抱っこでベッドに上げると、嬉しそうに掘り掘りし、横たわるぷる。何をしたいか理解できたので、ぷるを挟んで私も夫も横になり、川の字で少し休みました。最後に添い寝できて、良かったと思います。

ペットにとって、飼い主と眠る時間はきっと幸せなんでしょうね。




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