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*読了18冊目*『魔女のまなざし』
『魔女のまなざし』角野栄子著 を読んだ。
「境界」というのが魔女のキーワードなのだなと思った。
光と闇。
蜜と毒。
美しさと醜さ。
この世とあの世。
見えるものと見えないもの。
それらの間のところに立っているのが魔女という気がした。
立っているというか、(ホウキで)浮かんでいるというのか。
魔女の相棒が黒猫であるというのもうなずける。
しなやかに境界線を飛び越えそうな生物といったら猫だろう。
何事も白黒つけたい人たち(世の中を規律で固めたい人たち)にとって、魔女たちがやっかいな存在であったであろうことは想像できる。
それによって悲しい歴史が刻まれた。
文中にあった『忘れ川をこえた子どもたち』という物語が妙に気になってしまったので、いつかそれも読もうと思う。
また挿絵がとても洒落ていて、甘さと辛さが絶妙な配分だった。
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