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自分以外の誰にもなれない

私は自分が好きではありませんでした。
いつもたくさんの友人に囲まれて楽しそうにしている友人が羨ましくて仕方ありませんでした。

あんな風になりたい。
どうしたらあんな風になれるんだろう。

比べて落ち込んで・・・

今でも、なんでこうなの?
どうしてと思うことが沢山あります。

ニコニコ上手に笑えないから。
お世辞や媚びを上手に売れないから。
自分の意見を言うのが怖くて、いつも相手に合わせてしまうから?
きっと心が弱いからなのかもしれません。

悲しいことが多すぎて、心が疲れてしまって、もう一ミリの勇気も残っていないからなのかもししれません。

彼女のようになりたくて、ニコニコしたり、
楽しくもない飲み会に行ったり、
うわべだけと分かっている人付き合いを頑張ったりしたけれど
現実は何も変わりませんでした。

むしろ、苦しくて苦しくて・・・・
自分が辛くなるばかりでした。

こんなに頑張ってるのにどうしてあの子みたいになれないの?
何度もそんな疑問が沸き上がってきました。

これって、当然のことなんですよね。
でも、分からなかったんです。
本当に長い間。

私は私。
どんなにあがいても、頑張っても
「自分以外の誰にもなることはできない」
当たり前のことなのに、なぜかこのことに気づいたのは
随分大人になってからでした。

「自分以外の誰にもなれない」私は
「私である」以外にはどうすることもできないのです。

変わりたいし、何とかしたいし、諦めたくない思いもあるけれど
でも。
「私は私」なんです。

どんなに嫌いでも、どんなに嫌だと思っても
「私は私を受け入れるしかない」が答えでした。

今、私は「私」です。
そんなに自分のことは好きではないけれど、
それでも、私は私を受け入れて「私」として生きていくしかありません。

最近、私は大切な人を失いました。
まだ、心の整理はつかなくて。
彼女もまた、私が羨ましくて仕方のない「彼女」の一人でした。

時々、何もかも放り出して逃げ出したくなる時もあるけれど。
私が羨ましくて仕方のない「誰か」の心にも
いろんな不安や悩みがあるのだと思いました。


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