一期一会のそのときを
わたしにとっての写真とは、
撮ったときの思い出や感情や景色を思い返すためにある。
それは自分のための記録帳みたいなもの。
はじめはコンデジから。
そして写真を撮る楽しさから、デジタル一眼レフを手に入れた。
紫陽花/鎌倉
人を撮ることはほとんどない。
景色や花、無機質な建造物がほとんど。
人の写真は、自分が大事にしている人たちだけ。
この構図がいいだとか、こうやって撮影するものだというようなルールはあまり知らない。
ただ、わたしが撮りたいように撮っている。
藤/亀戸天神
なるべく人が映りこまないように、注意を払う。
プロのように美しい写真が撮れたなら、とカメラを向けるたびに思う。
国立新美術館/六本木
無機質な建物や、光と影のコントラストにも惹かれる。
自然が生み出すものとは違う景色。
夜鳴きそば/伊豆
いかにおいしそうであるか、だけを追求したい。
もちろん実際にはとてもおいしい。そのおいしいものを、おいしそうに撮る、というのはとても難しいことだと知る。
ファインダーを覗く時間は、どう切り取ったらこの景色を留めておけるだろうと考える。
あっという間に移り変わっていく景色を、記憶としてだけではなく写真として残したい。振り返ったときに、思い出せる縁になるから。
それはわたしにとって、とても大事な時間のひとつとなる。
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