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島那三月
2019年4月28日 11:24
私の物語はどうしようもなく、彼に出会ったときから始まった。私が大切なひとつを、捨てないまま階段を上る物語は。彼と出会ったときから始まり、今もまだ続いている。(本文257頁より) ついに完結してしまいました。 2014年発売の「いなくなれ、群青」から始まった階段島シリーズの最新作であり完結巻、河野裕さんの「きみの世界に、青が鳴る」です。 昨日の記事を読んだ人なら知っているかと思いますが、
2019年4月24日 03:32
夢というのは、ふわふわした、素敵なものなんかじゃない。(中略)大変なことばかりで、それが報われる保証なんてどこにもない。それでいて、いつまでも付きまとう。忘れられるのなら、それはきっと夢じゃない。(本文209頁より)第二十九回小説すばる新人賞を受賞した、青羽悠さんの今作。十六歳の若さで受賞した文章を読むのは、正直、抵抗がありました。単純に言えば、嫉妬ですね。その気持ちは読み進めても変わ