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読書:『猫まち 366にち 詩集』山崎るり子

書名:猫まち 366にち 詩集
著者:山崎るり子
出版社:ふらんす堂
発行日:2022/09/16
https://furansudo.ocnk.net/product/2898

 一日一篇。366日毎日書き続けた詩篇をまとめた本。
 この詩集の特異なところは366篇すべてが猫に関する詩だということ。
 どのページを開いても猫がいる。
 たまにそういうことがあるのだけど、この本を知ったとき、これだ、と直観的に感じた。理屈抜きにこれはグッとくる本だと。
 本のたたずまい自体がもうすてきで。
少し小ぶりの、しかしほどよく厚く、手の中にしっくりおさまる。猫まちという猫好きの心をくすぐるタイトル。どこか物憂げな猫の挿画。とても心地よい。ぜひとも本棚の片隅に置いておきたい本。

 収められている詩はどれもわかりやすく読み手に優しい。難解な詩などひとつもない。
 たった1行の作品も目立つけれど、物語のような詩も多い。しかも連作になっていて、日をまたがって続いていたりして楽しい。
 でもね、なぜか悲しい詩が多いのですよ。




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