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【瀬戸内・山陰紀行②】フェリーで有明から徳島港へ

まずは東京・徳島・北九州を結ぶ長距離フェリー「オーシャン東九フェリー」の乗船記録から。

7月15日(木)・16日(金)
19:30 有明港を出港
22:00 『二十四の瞳』『八日目の蝉』を観る
13:15 徳島港フェリーターミナルに到着

乗船のきっかけは、仙台↔名古屋間をフェリーで行き来していた上司に「時間があるなら船旅は楽しいよ」と勧められたこと。
調べてみると東京から徳島まで1泊2日で行ける「オーシャン東九フェリー」は、2等洋室かつWEB決済なら12,170円で乗船できることが判明。かなーり快適かつ楽しい船旅だったので、この金額はお買い得だと思う。

■有明フェリーターミナルからいざ乗船

夏コミ会場もとい東京五輪のプレスセンターとして賑わうビッグサイトを尻目に、国際展示場駅前のバス停から有明フェリーターミナル行きのシャトルバスに乗る。

10分ほどで到着したターミナルはさながら空港のよう。窓口でチケットを発券したら、これから乗り込む「フェリーびざん」を窓の外に眺めながら乗船を待つ。

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フェリーには「〇〇海運」と書かれた大型トラックや、ナンバープレートの無い乗用車が次から次へと積み込まれていく。
「平日でも乗客いるのかな?」と思っていたが、ロビーで仕事をする人がいたりと、物流関係の利用客が結構な数いることを知った。

■東京湾の夜景を眺めながら出港

出港20分前に乗船。夜間以外はデッキに上がることができるので、夕暮れの東京湾岸を眺めながら出港を待つ。

そして19時半、汽笛が鳴っていざ出港。
海から望む東京湾の夜景は思いのほか綺麗で、港からかなり離れても東京タワーもスカイツリーもその存在を認識することが出来て、何だか感動してしまった。
そういや30年近く東京に住んでいるけど、こうして夜景を見ようと思ったことなんて無かったもんな。

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東京ゲートブリッジや海ほたるをくぐり、東京湾を南下してひたすら外海を目指してゆく。
三浦半島を抜けるまで2時間以上は、市街地が近かったので普通に電波が飛んでいた。

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■綺麗で快適!充実のフェリー船内

さて、徳島まで1泊2日を過ごした「フェリーびざん」の船内はとてつもなく快適だった。

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食事や仕事など、大半の時間を過ごすことになるロビーには、飲み物・食べ物・スナック・アイスを取り揃えた自販機や電子レンジ、フリードリンクやテレビが並ぶ。

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自販機のラインナップもご当地もののカップ麺やスナックが並んでいて結構面白い。
そうめんチップスはやみつきになる美味しさだった。

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売店では各地のお土産やフェリーのオリジナルグッズに加えてバスタオルを調達することができる。
せっかくなので缶バッジをひとつ買った。

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そして大浴場。この日は女性客が私含めて3〜4人しかおらず、24時間いつでも入浴可能なため、朝も夜も常にバッティングもなく貸切状態だった。

このお風呂が面白くて、月を見ながら船の揺れを感じて湯船に浸かることができるなど、何とも情緒がある。
さらに午前中は外の景色もよく見えたため、行き交う大型の貨物船を水平線上に眺めながら入浴ができた。

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TVモニターは壊れていたが、寛げるラウンジスペースがあり、ここで小豆島が舞台の映画『二十四の瞳(1954年版)』を観てすすり泣いていた。

■ぐっすり眠れる客室

客室は一番安い2等洋室ということで不安もあったのだが、なんと女性客が少ないからか8人部屋を貸切で利用できた。

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ベッドは広くてふかふか、空調が効いてて涼しいし、他に乗客がいないのでイヤホンをせずにプライムビデオで映画を観ることもできる。快適なことこの上ない!
ここでも小豆島が舞台の映画『八日目の蝉』を観て、1人さめざめと泣いた。

寝心地については、個人的には船の振動が車みたいで心地良く(元々車で寝るのが好き)、適度にエンジン音があるため、他の乗客がいても過度に物音を気にする事なく眠れるように思った。

■昼過ぎに徳島港へ入港

朝9時過ぎ、本州最南端の岬が見えるという船内アナウンスで目を覚ます。

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夜更しで眠い目を擦りながらデッキに出ると、ぱらぱらと小雨が降っていた。
もうひと眠りしてからひとっ風呂浴びて、荷物をまとめた。

13時15分、徳島港に入港。
船を下りると地面は濡れていたものの、雨は降っていなかった。

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フェリーターミナルで待ち構えていたシャトルバスに乗り込み、徳島駅へと向かう。
ありがとう「フェリーびざん」、とても快適な長旅であった。

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