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「うつ病」を知る本棚


「うつ病」入門

7人の専門医が、うつ病について144問の質問に答えている本です。
「そもそもうつ病とは?」といったものから「症状・原因について」「受診・検査・診察について」「薬物療法・精神療法」「日常生活・食事・運動」「家族・周囲の接し方」など幅広い内容となっており、うつ病についてゼロから知ることができる1冊です。

ストレスを神経伝達物質から考える

本書は「セロトニン」という、ストレスやうつ病と関わりの深い神経伝達物質をメインに書かれた本です。
その他、同じくうつ病と関わりの深い「ドーパミン」、睡眠に関わる「メラトニン」などについてわかりやすく書かれています。

食事から考えるうつ病

本書はうつ病を栄養素や代謝、神経伝達物質の面から考える本です。
主にタンパク質不足、鉄分不足、ビタミンB不足がうつ病の原因としています。
また、後述する別の書籍でも出てきますが、腸と脳の関係についても記載されています。

隠れた鉄分指標「フェリチン」

「フェリチン」は通常の血液検査では調べない「鉄分の貯蔵量」についての値です。
血液中の鉄分に問題はなくとも、貯蔵量が少ないと、必要な神経伝達物質が生成されず、うつ病となる可能性があるとしています。
特に女性は月経のために鉄不足になりやすく、うつ病と診断された患者でも鉄サプリメントによる補給を行っただけで改善した症例が数多く掲載されています。

自律神経の科学

本書は医師ではなく、生理学の専門家が書いた自律神経の本です。
よく知られている交感神経、副交感神経だけでなく、第3の神経として腸管神経が解説されています。
内容は大学講義が元になっており、やさしく読みやすい文章の一方、他書籍とは比べ物にならないほどの専門的な用語・解説が記載されています。
自律神経について詳しく正確に知りたい方にはおすすめの本です。

双極性障害(躁うつ病)

本書は精神疾患の双極性障害(躁うつ病)に特化して書かれた本です。
うつ病との違いや、症状・薬物療法・周囲の人の接し方まで紹介されています。
双極性障害には日常生活に支障をきたすほどの極端な躁を示すI型と、それほど大きな躁状態を示さないII型があります。
しかし共通するのは、その躁と躁の間にうつ病をはさむ状態が繰り返されることです。

まとめ

うつ病は薬物治療が行われるのが一般的ですが、この記事で紹介したように栄養や食事からアプローチする方法もあります。
メリットは副作用がないことです。
気になる方はご一読ください。

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