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Seventeen's Summer 17歳の最終楽章Ⅱ 第10話

Sventeen's Summer 17歳の最終楽章Ⅱ
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「綺麗だなあ、こういう彼女欲しいなあ」

さらさらとページをめくると、色々なヘアスタイルの写真が並んでいる。これいいなあ。

ユウキの目に留まったのは、前髪をたてて後ろ向きにパーマがかかっているヘアスタイルだった。

「お客様、どうぞこちらに」

前のお客さんの対応を終え、お母さんが笑いながらユウキを席に促した。店の中には花の香りが舞っている。香りの詰まった空気のかたまりをくぐり、鏡の前の椅子に体を預ける。いつも行ってる床屋とは少し勝手が違う。

「お客様今日はどのようにいたしますか」

笑っているお母さんと鏡越しに目が合う。

「あのーこれでお願いします」

お客様扱いされて大人になった気分だ。持っている雑誌を開き、さっき見つけた写真のページを差し出した。女性モデルが前髪を立てオールバックみたいに後ろに流している。流している部分と後ろ髪にパーマがかかっている。一目見てかっこいいと思った。

「まあ、できなくないね、ユウキの髪の長さなら。でも、学校はパーマ禁止でしょ?」

「だよなあ」

やっぱり駄目かと思った。

「いいよ、これと同じ髪型にしてやる。で、帰るときにパーマ落としてやろうか。ユウキ価格で無料でしてあげましょう」

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