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【詩】憎しみの愛

憎しみの愛

1.
光の中を歩いていくと誰もが思う
向かっていく方向は同じはず
そして離れた場所にいても
わかりあう 何かが生まれてくる

知らない場所に何かを置きざりに
自分が可哀そうだと全てを
誰かのせいにして叫んだ
取り残された言葉は人を傷つける

無邪気な笑顔が いっしょにいたいと
思っている

同じものを見て 心打たれたいと
思っている

憎しみあうことに疲れていないか
何も信じないことが哀しくないか

それでもいっしょに歩いていきたいと
今でも言えるのかな

そんなことわからないよね

2.
手を取り一緒に歩く人たち
何をやりたいかは知っているはず
明るい未来が来るはずだと
この道に疑うものなどなかった

言葉が言葉ではなくなってそこに
何もない心だけを残してくる
枯れた涙の向こうに
明るい光を 信じていこう

愛は全て嘘でできているんだと
思っている

何を捨てて何を信じればいいかも
わからなくなる

本当の言葉なんてないのかもしれない
分かり合えるなにかはなんなのか

それでもいっしょに生きていきたいと
心から言えるのかな

嫌いなら一緒にいなけりゃいい

憎しみあうことに疲れていないか
何も信じないことが哀しくないか

それでもいっしょに歩いていきたいと
今でも言えるのかな

そんなことわからないよね

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