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お洗濯物を干しながら笑い合える日常はいつまで続いてくれるのか

先日(ようやっと)プロポーズされた。
晴れて賃貸契約書上だけではない「婚約者」となった。
付き合って1年半、同棲して約1年、きっと理想的な期間でゴールインとなった。否、スタートラインかもしれないが。

私たちの家事分担はそれなりに平等であると感じている。
細かく分類するとたしかに私のほうが重たいのだけれど、それはまぁ良いとしよう。
彼はお皿洗いと水回りのお掃除、ゴミ捨て(まとめるのは私)がお仕事。
私は基本的にそれ以外をやって、手が回らないところは彼にお願いする、残りは気付いた人がやる、もしくはお願いする、という緩い分担。
彼の負担が小さくみえるけれど、結局彼の粒度で任せてしまうと私が爆発しそうだからやってるというだけで、彼が全くやらないわけではない。
そしてこの分担に不満はないし、彼も強要してこないから割とストレスなく生活を営めている。

その中で唯一、お洗濯物を干す時は二人でやっている。
我が家は浴室乾燥なので夜間に干しては翌朝に取り込むというルーティンではあるのだが、まぁそれが面倒。
私は「崩す」家事は面倒に思わないのだけれど、「整える」家事はとても面倒に感じてしまって手が進まない。
だから本当であれば干すのは彼、畳むのは私、という分担がスムーズなのだけれど、洗濯機を回すタイミングは私のタイミングで回してるし、浴室乾燥はガスじゃないから干し方を間違えると翌朝生乾きになる仕様でコツが必要となる。
それならばと、干す物を分けて二人で干している。
ハンガーにかける物は彼、ピンチに吊り下げるものは私。
ハンガーにかけ終わったからすぐに彼がいなくなるわけでもなく、私の残りを手伝ってくれる。

私は、この洗濯物を干している時間が好きだ。
もちろん家事をしなくて済むならしたくないけれど、そんなこと言ったってなくならないのだから、せっかくやるなら楽しくやりたい。
しかも「私ばっかり…」と思わないで済むよう気持ちよくやりたい。
その気持ちが出るのか、洗濯物を干している時はとても話が弾む。
それはもしかしたら後ろの時間が迫っていないからかもしれない。
お料理は寝る時間から逆算して効率よく無駄なく終わらせないといけないから頭はフル回転しているし、お掃除は一人で黙々とやるから話せない。
だから唯一、洗濯物を干すときだけが気持ちもフリーで話が弾むのかもしれない。
終わったらそのままベッドに行くからね。

洗濯物を干している時、深刻な話は出てこない。
大体がしょうもない話で、大体が後で思い出せないような話だ。
楽しいこと、明日のこと、旅行のこと、将来のこと、テレビの内容。
話の内容は他愛もないものだけれど、何故だか二人で転げるように笑いあっている。
箸が転がっても面白い女子高生に負けないほど、ひーひーお腹を抱えて笑っている。
ちなみに昨日は彼が「これあげる」と言ったのに私が「カピバラ?」と聞き間違えただけで二人ともツボにはまってしばらく戻ってこれなかった。
(そういえば笑いのツボって、壺だと思っていたのだけれど私だけ?)


この家事分担にしてから1年が経つが、この先もこの分担でいけるのだろうか。
彼とのピロートークの時間も大切だけれど、私は明るいところで転げるほどに笑っている洗濯物を干す時間も大好きだ。

家事分担が変わるのはあるだろうけれど、それだけではなくて、彼とこの先もずっと、しょうもないことで笑い合えるのか心配になる。
何年も一緒にいれば、相手になんの感情も抱かなくなるのだろうか。
バカなことを言って笑ってくれるのはいつまでなんだろうか。
いつか呆れられてしまうのだろうか。

いつまで、私は彼を愛おしいと思えるのだろうか。
いつまで、彼は私を大切だと思ってくれるのだろうか。

そもそもお腹を抱えて笑えるのも若い証拠なのかもしれない。

今から不安になっても仕方ないと分かってはいても。

さて、今日もお洗濯して、お腹を抱えながら笑い合おうかな。



Love mitsuha__


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