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肝心な時にやらかすおっちょこちょい星人が、日頃から意識しておきたいこと

残念ながら、私はかなりのおっちょこちょいだ。

子どもの頃にはメロンソーダの一気飲みで気持ち悪くなって緑の○○を吐き、家の食器をしょっちゅう割り、50メートル走では盛大にコケた。

大人になってからも、コンビニではお金だけ払って品物をもらわずに店を出るし(慌てて追いかけてきた店員さんありがとう)、大事なクライアントを出迎えるときも、エレガントに案内しようとして出会った瞬間に目の前で資料バサバサ落としたり。

旅好きなのでこれまで世界の色んな国を回ってきたのだが、その間もフライトの日付を1日勘違いしてて乗り損ねたり、アメリカで詐欺に遭ったり、インドの携帯ショップではSIMを買ったことに満足して自分のリュックを忘れてきたり。

そんな自分自身のおっちょこちょい星人っぷりと、うんざりするほど向かい合って30年近く生きてきたのだが、今回も懲りずにまたやらかした。

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アメリカ出張の真っ只中で、財布、社員証、スーツケースの鍵、常備薬、日本の携帯SIMが入った小さなカバンが、オフィスでちょっとトイレに離れたスキになくなっていたのだ。財布には免許証とクレジットカード、現金数百ドルが入っていた。

私はその直後にフライトがあり別の場所に行ったので、ビルの人にかなり探してもらったものの見つからず。盗難されてしまったようだ。

トラブルに気付いた瞬間、「またか」とがっかり。でも、実を言うと、今回のトラブルは比較的ダメージが少なかった。「いやいや盛大にやらかしてるでしょ」と思うかもしれないが、私にとっては最終的にストレスが少ないトラブルとして落ち着いた。

何が状況をマシにしたのか。備忘録と自分への戒めも込めつつ、私以外のおっちょこちょい星人のお役に立てることを願って、書き残しておこうと思う。

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1. リスクを分散すること

最も良かったのは、自分を信用せず、「いつかやらかすだろうな」という前提でリスクを予め分散していたこと

日本の財布はそのまま持ってきたのだが、おそらく出張中使わないだろうなと思う銀行のキャッシュカード、現金の一部などは違う財布に移し、ホテルのセキュリティボックスに入れていた。

また、私は1日中スマホを手放せないスマホジャンキーなのだが、今回はたまたまそれが良かった。トイレに離れた際、スマホは持っていたのだ。今回の出張中、スマホとスマホケースに入れているメインのクレジットカードまでなくなっていたら、正直かなり危なかったと思う。

逆に言えば、クレジットカードとスマホがあれば思った以上に大丈夫だということがよく分かった。結局出張中現金使わなかったし、いざとなればクレジットカードからキャッシングもできるし。

おっちょこちょい星人は、いらないものは持っていかない
おっちょこちょい星人は、自分がやらかす想定で動く

2. 落ち込まず、どう対処するかに集中すること

私が何度も人生で痛いおっちょこちょいをやらかして思うのは、落ち込むことの無意味さだ。逆に大事なのは、トラブルが起きたときこそパニックにならずに冷静に対処することで、状況を悪化させないこと。

落ち込むのは後でもできる。トラブルが起きた時に迅速に対処することで被害を減らせるケースがある以上、それに集中した方が賢明だ。

私の場合、今回なくなったのは財布・免許証・クレジットカード(予備)・現金・社員証・常備薬・日本の携帯のSIM・スーツケースの鍵、それらを入れていたミニバッグ。私は1つずつ、何をできるか調べて書き出していった。(トラブル中、頭の中は悶々となりがちなので、書き出すのがおすすめ

◆クレジットカード予備→マッハで電話して止めてもらう(最重要)
◆バッグ・財布→海外保険(メインのクレジットカードで航空券買えば自動でついてくる)になる早で相談→帰国後被害として申請することに
◆免許証→帰国後3,500円で再発行できる
◆常備薬→私の場合は数日だったので帰国後に買うので問題なし。海外保険の対象にもなる
◆社員証→ごめんなさいを言えば再発行してもらえる
◆スーツケースの鍵→サバイバルな話だが、ボールペンでスーツケースのジッパーはあけられる。超ラッキーであれば空港で、TSAロック用の鍵を持っている人が開けてくれるケースもある→私は結局ボールペンでスーツケース破壊→帰国後予備の鍵を使いながらスーツケース修復
◆日本の携帯のSIM→なくしましたと連絡→1週間以内に届く。3,000円くらい再発行手数料がかかる
◆現金→2〜3万円、どうにもならないものはスパッと諦める。仮想通貨の変動より全然マシ。

書き出すとトラブルの総被害が分かるので、不思議と「こんなもんか」と落ち着いてくる。

お金は一時的に減ることはあるが、たかがお金。頭の中で、韓国旅行に1回行ったことにしておこう。

おっちょこちょい星人は、落ち込んでいても始まらない。おっちょこちょいはそう簡単に治らない。それでも、人生大体なんとかなる

3. 素直に人に頼ること

人に頼ることで、ぐっと心が楽になった。

アメリカの同僚に状況を伝えたところ、ビルの人と色々掛け合いながら探してくれた。ものすごく心配をして労力を割いてくれた彼女の言葉に救われたし、私以上になぜか悲しそうな彼女の様子に、逆に「そんなに大したことじゃない」と思えるようになってきた。

また、日本にいた相方ともLINEで状況を話した。彼は心配しつつも私が無事であることが第一だと言い、保険会社とスムーズにコミュニケーションができるように色々調べてくれた。

ものよりも、困った時に手を差し伸べてくれる人の方が大事。
おっちょこちょいにメンタルやられそうになったら、素直に人に頼ろう。

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やらかした時のリカバリー力を高める

おっちょこちょいは、日頃の意識である程度改善されるけど、根本的にはなかなか治らない。おっちょこちょいを防ぐ努力も大事だけど、私は「やらかした時のリカバリー力」を高めることも大事だと思っている。

自分が何かやらかしている時って周りがなかなか見えないけど、世の中もっと大変な思いをしている人は山ほどいる。

そして、人間の「なんとかする力」は意外とすごい。

失恋しても、大変な目にあっても、逆境だと思える状況でも、「なんとかなる」という気持ちさえ失わなければ何とかなる。

やらかす時は、誰でもやらかすもの。

やらかした時に備えて、落ち込みすぎない工夫をしておきたいね。

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