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聖地巡礼五感を磨くリトリート吉野古道②
2日目の朝は、登拝の準備をして朝8時に櫻本坊さんへ集合。
今回は、初めてのコースで五番関まで車で送っていただき(1時間ぐらい)大天井ヶ岳から吉野へ戻ってくるという道のり。
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道中安全、無事を祈念し、本堂の前で勤行し、そこからチャーターしたバスに乗り込みます。
新緑の山道をぐるぐると登ること1時間
五番関トンネルまで来ると、爽やかな風が吹き標高が高くなったのを感じました。
無事に登拝出来るように登山部のバクさんに従いストレッチを行い、準備をしっかりと行いました。
出立を告げる法螺を吹いてくださるのはドイツ人の先達のアレナさん
いきなりの坂?を登り始めるのに驚くも、あまりにも心地いい緑と風の空気。
大きな岩や苔の景色に驚きながら、一歩一歩登って行きます。
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どこまで続くのか?と杉の木立をハーハーしながら登って、汗だくでようやくたどり着いた、と思ったら、そこからがスタートだったという、、、
こちらの拝所にも祈りを捧げていよいよ山を登ることになりました。
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この先、厳しい登り道の時には「さーんげ さんげ」の掛け声に「ろっこんしょうじょう」と言うことで、不思議と足が上がって一歩踏み出せるとのこと。掛け念仏と言うそうです。(懺悔懺悔 六根清浄)
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山をどんな風に登ったのか記憶があやふやですが、覚えているのは「こんなところ登るの?」という急な角度も、「足場ないですよね」という岩のところも、前の人が登っていると「あ、登れるのね」と思って登ってしまうこと。ふみしめる落ち葉が柔らかくて、足にやさしいこと、一歩を登るとぐんと視界が広がること
そして、周りの景色や樹々をわたる風が心地よくて、木漏れ日がキラキラと輝いて、なんて世界は美しいのだということ。
森の豊かさや、この森を守ってきた古の人たちに想いを馳せて、一歩一歩足を前に進める。
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すごい高い山に登ることになるらしい恐怖があったのですが、ずっと登りばかりではなく尾根を歩いたり、急に開ける視界に絶景の山の景色が広がっていたり「自分はこの木を超えていく方がいいのか。この岩の方がいいのか」など自分に問いかけながら一歩を踏み出していくのは、人生の縮図のようでした。
私は先頭集団からはさっさとリタイアしたのですが、後から追い上げられてくるのもプレッシャーだなぁ、と思っていたところ、気付いたら、真ん中で一人ぼっちになっていました。
菌従属性栄養植物を発見して、興奮して写真を撮っていたらそんなことになっちゃっていたのよね。
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樹々の中を一歩一歩自分のペースで歩くのは
焦らなくていい、自分のあゆみは自分でいいんだ。
世の中に合わせなくていい、自分が気持ちいいペースで歩めばいいんだ。
自分の前には道はない、歩いた後が道になるんだ、と実感することが多くて気持ち良く一歩を歩いていました。
ところが、15分ほど経っても誰も見えない。サンゲサンゲの声も聞こえない。足を早めても少し待っても誰もいない。
法螺貝の音も聞こえない中で、どんどん不安になってきました。
道なき道、どれが正解かなんてわからない道。
下の細い道を行くのか?樹々の間の根っこを行くのか?
もしここではぐれてしまったらどうなってしまうのか、と明日からの運営困ったなーと思っていたところ、
そうだ、修験の道は樹に巻いてあるロープを辿ればいい、と思い出し、
みんなの気配を感じながら「きっとこの道を行ったはず。その先には笑顔があるはず」と信じて進みました。
不安の気持ちが大きくなるほどに、「深呼吸」して、大地と繋がる。
大丈夫、大丈夫。
ぐんぐんと歩いていくと樹々の向こうから心配して探しにきてくれた院主さまのお姿が!!
あー間違ってなかったと思った時「もうすぐ山頂です」との言葉。
ようやく開ける場所に向けて、光の方に向けて足を進めて、無事到着できた!!というのが、ちょうど11時。登り始めてから1時間半ぐらいでした。
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全員がここまで無事来れたことを喜び、みんなで記念写真撮ったり休憩したりしましたが「さて、ここから急な坂を降ります。降りきったらお昼です」と言われて、そうよね、まだ11時だもん、と、塩飴を口に含むのでした。
降りた道は、確かに急でした(笑)
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でも、いろんな植物の植生も見れてなんとも気持ちいい。ストックで足場を確保しながら、降りていきます。
降りきったところで、祈りを捧げてお昼ご飯になりました。
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続く
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