三ツ星フィットサービス 渡邉勇大(わたなべゆうだい)

多摩川の辺りでRETULFITスタジオを開きました。フィッティングからライディングまで…

三ツ星フィットサービス 渡邉勇大(わたなべゆうだい)

多摩川の辺りでRETULFITスタジオを開きました。フィッティングからライディングまで広くライダーの理想を考えるパーソナルサイクリングトレーナー。ライダーの未来に向けて一緒に走ります。

最近の記事

目的を明確にフォームとポジションを作る

目的を持ってライドしていますか? フィッティングの際、私はライダーさんとのインタビューを非常に重視しています。ライダーさんの話をじっくりと傾聴し、現在の悩みや将来の目標、どのようなライディングスタイルを目指しているのかを深く理解することが大切です。フィッティングは、単に自転車のサイズを決めポジションを調整するだけではなく、ライダー自身の思いや目標を反映させた「自分だけのポジション」を作り上げるプロセスです。 数字合わせにとどまらないポジション作り フィッティングの最中では

    • クリート調整の方法について

      クリート位置の調整は多くのロードバイクライダーにとって親しみがあるものの、同時に悩みの多い課題の一つです。気軽に交換ができるものの取扱説明書が付属していることもなく、ありふれた方法を参考にしながら行なっている状態だと思います。フィッターになる前の自分も、もちろん皆さんと同様に取り付けや交換を行なっていました。 フィッティングのインタッビューの現場でも、「正しいクリートの位置がわからない」といった相談を頻繁に受けます。ここでは、クリート調整の基本的な方法とその重要性について詳

      • ポジション作りの重要性について

        ポジション作りの大切な部品 自転車のポジション作りは、サドル、ハンドル、クリートの順で調整することが基本です。これらはライディングの快適さとパフォーマンスに直結する重要な要素であり、フィッティングを行う上で欠かせないプロセスです。特に、初めてフィッティングを受ける方にとっては、サドルの幅や形状、ハンドルの幅、クランクの長さ、シューズのサイズなど各パーツのサイズ選びが最初のステップとなります。 サドル調整の重要性 サドルの調整はライディングの基盤を整える最初のステップです

        • ショートクランクについて僕の考え

          最近、某選手が短いクランクを使っていることで、国内のライダーが次々と短いクランクに交換しているようです。しかし、フィッターとして皆様にお伝えしたいのは、クランクの長さは流行やトレンドに左右されるものではなく、ライダーの体の柔軟性や筋肉の使い方に応じて、個々に最適な長さを選ぶことが望ましいということです。 あるお客様との会話の中で、「短いクランクにすると股関節の動きをサボれますよね」という言葉を聞き、私はハッとさせられました。股関節が動かないということは、臀筋や腸腰筋といった

        マガジン

        • ココロで回すペダリング
          20本

        記事

          フィット現場からみたパフォーマンス向上

          パフォーマンス向上を目指して フィッティングの現場では、多くのライダーがさらなるパフォーマンス向上を求めて訪れます。その一方で、腰や膝に違和感や痛みを抱えている方も多く、その原因を解消するためにフィッティングを依頼しています。ここで一度考えてみましょう。身体にストレスを感じているということは、現在のライディングポジションに問題がある可能性が高く、このままでは最高のパフォーマンスを引き出すことは難しいでしょう。 では、パフォーマンスを向上させるためにはどのようなアプローチが

          フィッティングは本当に必要ですか?その1

          初心者、中級者、上級者向けはあるのか時間が経つにつれて、ライダーにフィッティングがどのように役立つのかまとめました。私は過去、販売店で働きさまざまライダーさんに自転車をお納車し成長を見続けてきました。私なりの見解を持っているのですが「バイクフィッティング」をすればするほどライダーのレベルに合わせたフィッティングに違いがあることに気がつきました。 まず、初めてバイクに乗る人も初心者もバイクフィッティングは楽しく自転車に乗るために必要です。バイクフィッティングを知らないのは、な

          フィッティングは本当に必要ですか?その1

          ポジション作りの位置と型

          フィッティングのゴールはどこでしょうか?自転車とフォームと心が、ある範囲に収まっている状態を指しますが、フィット用語で「ウィンドウ」に入っていると言います。講習会でも話していない内容ですので、僕にとっては日常ですが、ポジションでお悩みを持っているライダーの参考になれば。 ライダーの大半は痛みで困っている この調査結果は、予約時のアンケートをもとに作成しました。今の痛みは、お店の誰に相談していますか?メカニックですか?だとしたら、歯が痛いのに眼科の先生に相談をしている状態で

          バイクフィッティングはお互の学び

          三ツ星のフィッティングは何をしているのか?ご興味がある方のために、「学び」というキーワードで話していきたいとおもいます。フィッティングを通じてライドを俯瞰してとらえ、自転車を楽しくしていきませんか。 ライダーを知る工程とライダーが考える工程フィッティングは上の2工程を経て最終的にポジションが出来上がります。ライダーの体に自転車を合わせるサービスがフィッティングなのですが、ポジションを自分で決めないといけなくて、決めることができない状態に陥ります。決めることができていれば、す

          漕ぐ坐禅に行ってきました

          お彼岸が終わってお寺の忙しくない4月のタイミングに、北鎌倉の浄智寺さんにて坐禅の体験と指導を受けてきました。フィッティングで最も重要なことは「坐ること」と有酸素運動の要「呼吸」なのですが、日本には古くから坐ることを研究し磨き上げてきた方々がいらっしゃいます。坐ることの恩恵を受けている自分を含めたサイクリストがより自転車に乗ることの機会になればと思い開催。 坐ることの共通項に興味を持つ 禅の世界では坐ることの修行を十分に行なっていると全ての所作に現れてくるそうで、禅問答の時

          自転車のスクールをはじめました

          フィットをやらせていただいたお客限定で「ライディングスクール」を女性向けにやらせてもらいました。比較的安全な河川敷ライドでも、意外と多い障害物のこなしや、狭い場所を通過があるものです。ライドで怖い思いをした〜と耳にしたので、これはやらねば!と、協力をしてもらいながら開催にいたりました。 過去行っていたMTBのスクールでは、バイクコントロール中心で行います。マウンテンバイクライドにおいて自然の中で自転車を巧みに扱うことが楽しみの一つであるため、スキル上達の事が身近にあるれてい

          普段の延長で走りを考えます

          自転車も他のスポーツと同じように、動画サイトでコツを調べる環境があり、独学でも楽しめる様になってきたな〜と関心。ティーチングやフィッティングの現場では動画サイトで情報収集したことについて質問受ける回数も増えてきた感覚があります。 日頃、自転車のスキルについてティーチングをさせてもらっているが、フォームを変えることの影響度を考えると、教えるって事は怖い面もある事だなと気づきNOTEをまとめます。 良いポジションってどういう事?バイクのポジションを調整するライダーも多くいると

          趣味なので近道はもったいない

          最近とある大のお得意様から頂いた言葉の一つ。今日は嬉しいことがあったので、書き残していきます。同じ気持ちの状態、なるかもしれないライダーに届くと嬉しい。 バイク歴10年、50代のライダーAさんはヒルクライムで膝を痛めて、半年乗れなかった。もう速くなれないのか?頭打ちなのか?打開策を考えて行う初めてのフィットは、検討を重ねて自分がいるスペシャライズド 新宿へ来店。自分のHPなどもみてくれていて、こんなに嬉しい事はない経験をしました。 富士ヒル参加者のうち40〜50代のリザル

          理想のポジションを求めて現実を直す

          フィッティングを行うときは、一連のメソッドの流れはありますが、「あるべき論」や「フォームの理想」などの参考にするモノはありません。毎日、フィッターはライダーと自転車の関係を、専用のソフトウエアからはじき出されるデータを分析しながらライダーと一緒につくります。このシンプルな作業がフィッティングそのもの。 今日は今読んでいる本より、インスピレーションをいただき自分の言語化の未熟さを補ってもらいながら、伝えしたいことをまとめていきます。 違和感を信じる ポジションには「理想の

          フィッターは自転車遊びの羅針盤を扱う人

          先日はご縁でパラアスリートのフィッティングの依頼をいただいた。もちろん前例がないので、ベストポジションをライダーと一緒に想像し、その都度考えながらの作業でした。皆さんポジションは快適ですか? ポジションって自転車によって違うのですか?バイクによって、分けないといけないのですか?と同じ現場のスタッフにふと聞かれた時、瞬時に説明ができなかった。タイムトライアルバイク、マウンテンバイク、ロード、グラベルと日々自転車があそびが進化しています。 当然ポジションの作り方や考え方も変わ

          フィッターは自転車遊びの羅針盤を扱う人

          答えよりも、考え方を知る事が大切

          そろそろ気温も暖かくなり近所の「ヤビツ 峠」に走りにいきたくてうずうずしている、パーソナルサイクルトレーナーのゆうだいです。6月に富士ヒルに参加予定の方は、そろそろ本格的に準備をしたい頃合いですね。 ヒルクライムは苦手な方が比較的多いにもかかわらず、定番の練習方法が少なくお困りの方もおおい、「ヒルクライムを快適に走る考え方」をフィッターの目線でお話しします。2022年の富士ヒルに出て一緒に達成感と美味しい「うどん」を味わいましょう。 ヒルクライムを快適に走る考え方今回のn

          フィッターの頭の中で考えていること

          今回はフィッターのゆうだいが実際のフィッティングサービス時の考えていることを書きます。僕の中でフィッティングはデーター分析になるので、時折フリーズしている時は、何か想定外の事が起きているのだと、温かい目でみてもらえると嬉しい。 今と未来と過去を考えポジション提案しています では、実際に何を見ているのかと言うと、 ●未来:悩みが改善している状態 ●現在:今の動きそのもの ●過去:お悩みと身体測定の結果 この3個を同時に捉えています。 書きとめながらおかしな事を考えて