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趣味なので近道はもったいない

“ゆっくりと急げ”
Festina lenteは、ヨーロッパで古くから用いられている格言。

『ウィキペディア(Wikipedia)』

最近とある大のお得意様から頂いた言葉の一つ。今日は嬉しいことがあったので、書き残していきます。同じ気持ちの状態、なるかもしれないライダーに届くと嬉しい。

バイク歴10年、50代のライダーAさんはヒルクライムで膝を痛めて、半年乗れなかった。もう速くなれないのか?頭打ちなのか?打開策を考えて行う初めてのフィットは、検討を重ねて自分がいるスペシャライズド 新宿へ来店。自分のHPなどもみてくれていて、こんなに嬉しい事はない経験をしました。

富士ヒル参加者のうち40〜50代のリザルトでは1:45:00〜1:15:00がボリュームゾーン。大半の50代のライダーはブロンズが目標にして走っていたのです。悔しい〜と言いつつも、楽しんでいる姿も一つのスタイルとしてリスペクトしています。目標をクリアすることに興味のない方は少々耳が痛いことを書いているので、ここから下は見ないででください。

まねごとではなく自分のスタイルで走りませんか? 


辛くなった時が本来の姿です。数年間挑戦してもブロンズのタイムをきれなかったライダーも多くみてきました。2年続けて失敗したら、やり方を抜本的に変えないといけません。ヒルクライムとはいえ、タイム測定会なので準備したことの答え合わせにいくマインドでスタートラインに並びます。

タイムアタックは準備したことがそのまま成績につながります。だから面白い。この「準備」とやらが大切で、ゲームの裏技みたいに秘伝の「ペダリング」「考え」「方法」は残念ながらありません。

「60秒息を止める事」をヒルクライムと置き換えてイメージしてください。やる事は息を止めるだけ。ここに「秘伝の〇〇」は存在しないことがわかると思います。呼吸を止めてみて、30秒で苦しくなった。がリザルトであり、自分の能力ということです。自分のスタイルとは自分を知り、認めてあげるということだと思います。

一番厳しい目は、自分の目


ですから、だからごまかせない。つまらなくしているのは自分かもしれません。60秒息を止めるという目標に対して、実際に何をすれば良いのか見えてきます。実際に挑戦してみて、「次はこれで再トライしたい!」が出てこない時は、分析することが苦手かもしれません。苦しいですが、60秒の息止めを繰り返していくしかありません。飽きるまで繰り返すと、繰り返した事と比較ができ、足りないコトが自然とわかるはずです。

比較、割合、変化を捉えることが分析の基本

自分を誤魔化さず振り返り続ける事で、真実が浮き彫りになります。やや、冷たいことをいいますが、ここで、つまらないな!とおもえば、やることを止めれば良いのです。ここまでの文脈で、息を止めること。すぐに気持ちを切り替え、自然と息を吸うことを楽しめばいい。

話を自転車に戻しますが、趣味ですので車で富士山の5号目まで行ってみてください。そして、自分の足で登りたいのなら、もう一度トライしたらいい。富士山はいつでも持っていてくれる。

趣味なのだから近道はもったいない


外で走っている時、現場で頼りになるのは自分の経験値の積み重ねでしかない。特に富士ヒル開催の6月が近づくとライダーはダイエットしたり、バイクを軽くしたり、怪しいトレーニング始め、どうにか90分を切れるのか探し始める。アカデミックに答えてしまうと、筋肉が入れ替わるのが約3ヶ月かかると言われています。そこに動きの要素、ペダリング、フォームを同調していくとすると半年程度かかります。6月のために準備するベストなタイミングは昨年の12月くらいからなのです。

フィッティングは目に見えて、物理的なポジションをつくりますが、追いかけるようにフィジカルが身につきます。フィッティングサービスを通じて、ライダーが理想のポジションにむけて見直すきっかけになれば嬉しい。ポジションをガイドとして足りなければ、コーチングしながら渡邉と伴走だってできます。いつも、ライダーの考えるポジションの理想に近づけていく時のパートナーとなれることを嬉しく思う。
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