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フィッターの頭の中で考えていること

今回はフィッターのゆうだいが実際のフィッティングサービス時の考えていることを書きます。僕の中でフィッティングはデーター分析になるので、時折フリーズしている時は、何か想定外の事が起きているのだと、温かい目でみてもらえると嬉しい。

今と未来と過去を考えポジション提案しています

では、実際に何を見ているのかと言うと、

●未来:悩みが改善している状態

●現在:今の動きそのもの

●過去:お悩みと身体測定の結果

この3個を同時に捉えています。

書きとめながらおかしな事を考えているな・・・と思うのですが真面目にこんなことを考えているのです。これから3個の事を説明して行こうと思う。

悩みが改善している状態

というのは、フィッティングが終わりお悩みが改善できている状態ををさします。リアルタイムで漕いでもらいながらポジションが変化し、お悩みが改善しているかがポイント。

漕いでもらっている時は、ハンドルやサドルの位置を調整してポジションの変化を待っている状態とも言える。なぜ待てるのかというと、アセスメント(身体測定)より、痛みやお悩みの改善が見込める動きをイメージを自分の中で持っているからです。

フィッティング のノウハウでもあるのですが、サドルの高さをダイナミックに上げ下げして、一瞬感覚が同調する状態を意図的に作ります。アカデミックに言うとキネティクスの同調を一度味わってもらい、改めてライダーにイメージを再構築してもらう作業なのです。

今の動きそのもの

というのは、アセスメント(身体測定)の状況や、リアルタイムで漕いでいる姿を指し目から入る情報です。ポジションの変更を提案しながら、ライダーが納得しているのか、ナチュラルな動きをしているのか、を洞察しています。もちろん、悩みが改善している状態に近づいているかフィッティングプロセスの進捗確認も兼ねてます。

お悩みと身体測定の結果

と捉えていて、ライダーの動きを3Dモーションキャプチャーよりデーターに変換し、フィッティングのソフト上で記録された状態のことを指します。ここは屁理屈になってしまうけど、漕いだ結果、つまりは過去おきた事としてとらえています。

漕いでもらいながらの声かけは、キネティクス的に効率が良く同調した時の数値的バランスの状態の観察をリアルタイムでおこなっていたり、促している状態です。ポジションのバランスが良いと、「気持ちいいポジションですね!」と声のトーンを弾ませてライダーにフィードバックをしているはず。

以上の3つの事を頭の中でまとめ、悩みが改善している未来へ向けての手段を瞬時に考えることがフィッティングの最中の頭の思考なのです。だから、

RETULFITはポジションの根拠が説明ができるのです。

くどいですが、この3つが同調すると、大抵のライダーが乗りやすいと言うフィードバックをもらえることが多い。つまりは、同調していない状態で無理したポジションをとっていることがトラブルを引き起こしていると言うことなのです。

僕の考えるフィッティングはすぐに答えには行かずに、ライダーと一緒にいくつかのステップを踏み、ライダーと一緒に考え、丁寧にプロセスを踏む意識をしています。ライダーの理解を置き去りにしてしまうと、ポジションに納得をしてもらえてないため、後々ポジションを微調整されてしまう・・・

ライダーに信じてもらいたい場合は、新たなポジションを提案したり、リードしながらも最後はライダーに選択権を委ねることです。これは、僕の流儀なので誰にでも使えるわけではないので参考になればの考え。

こうしてできたポジションで、実際に走ってもらい馴染み期間を経て、最終的に悩みが改善しましたかどうかの連絡を待つのみとなります。フォローアップフィットのの機会でフィッティング の感想が聞け、僕にとっては勉強の時間となります。連絡がないとポジションが気持ちいいと肯定的に考えながらも、本音は気になっています。いつも気になっているので連絡下さいね。

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