見出し画像

ネガティブなことを言われると責められている気がする、それが治せない

私という人間で最も面倒な点がタイトルにもあるとおり、ネガティブなことを言われると責められている気がする、ということである。

これは昔からしていることなのだが、自分がこの問題を抱えていると明確にわかるようになったのは夫と出会ってから。

夫はオランダ人で、思ったことをストレートに口に出す人。

私のこの面倒な点について、何度も指摘し、説明してくれているが当の私は一向に治せない。


色々なネット記事でなぜこうなるのかも調べてみているが、自分がネガティブなことを言われて責められていると感じていることに自分が気が付かないのだからそれが面倒だ。

自分で気づき、またやってしまった、となればまだ改善できるのかもしれないが、この問題が発生していた、ということを夫から説明を受けないと自分では気が付けないのだ。


これが今日も起こってしまい、すごく疲れたのでヒーリングの意味でここに書いてみる。


夫はただ思ったことを口にしただけで責めてはいない

今日は週末。

夫の仕事が休みのはずが、急遽在宅で仕事をせざるをえなくなり、また、夫の体調不良により、週末なのに私が全ての家事育児を担うことに。

理解しようとするものの、なんで週末まで私が一人で家事育児をしなくちゃいけないんだ、フェアじゃない、という気持ちで朝からイライラ。


夫は仕事の合間に携帯でアニメを見たりしていた。

私は本を読んだり、YouTubeを見る時間すらないのに。イライラ。

そしてやっと夫が私に話しかけてきたと思ったらこう言った。

「なんで俺のラップトップが濡れてるの」

あぁそれは子供のエプロンを取ったときに、エプロンに溜まってた水が飛び出したから。

「ラップトップが濡れてるなら拭いてよ、机も濡れてるし。」


ここで私はプツーン!そして黙り込んだ(らしい、覚えていない)

その後、ほぼ会話がなく半日が過ぎた。

夫に超イライラしていたが、子供の前で喧嘩はしたくなかったので、子供が寝るのを待って夫に声をかけた。

「なんかうちら今日ほぼ会話してないね」

「うん。」

「あのさ、私今日ずっと不機嫌だったけど、なんでかって言ったら週末なのに家事育児全部やらなあかんことにイライラしてて、でも一番はラップトップ濡れてることについて怒られたのが嫌だった。」

「うん、でも俺怒ってないけど。ラップトップ濡れてるって言っただけ」

「怒ってたよ。顔が怖かったし、濡れてるなら拭いてよって言った。私は子供のエプロンから水が飛び出たのかもしれない、とは言った。自分が慣れていると気づいたカーテンとか床は拭いた。でも机やあなたのラップトップまで濡れてるとは気づかなかった。てか、私が家のこと全て何でもかんでもチェックしたり、やらなあかん、っていうのやめてほしい」

「いや、机やラップトップまで濡れてるのは知らんかった、って言えばよかったやん。俺、あんたが知ってて拭かへんかったんかと思ったやん」

「言おうと思ったけど顔怖かったもん。言えへんかったんやもん」

「俺はただ言っただけ。怒ってない。あんたはいつもそうや。俺が少しでもネガティブなことを言ったら黙り込む。俺も面倒くさそうな顔や言い方をもしかしたらしたかもしれん。でも知ってるやろ、俺の怒りは3秒後には消える。」


あぁ、これ言われるの何回めだろ。またやってしまった。

ここでようやく私は自分の悪いところがまた出てしまったことに気づいたのである。


責められていると感じることは家事育児のこと

夫がいうネガティブなこととは、他にも、

なんか今日は肉が硬いな。とか、

なんで色モンを白い服と一緒に洗ったん?とか

今日の味噌汁薄い。とか、

なんでキッチンの引き出しの中にこんなに調理器具入ってんねん、多すぎるやろ。とかである。


私はこういうことを言われるたびにムッとして、

なにさ、私一生懸命ごはん作ったのに!とか、

あんたの仕事終わりに合わせてわざわざあったかいごはん急いで作ったんになんで文句言うねん!とか、

ほんなら自分で洗濯しろや!あんたも色モンと白いモン一緒に洗ったことあるやろ、とか、

あんたはほぼ料理せえへんのにたまに料理するときに引き出しの中チェックして文句言うのやめてや!とか、

そういうことを思っていた。


この問題は、心理学的に言う認知の歪みというらしい。

相手はそんなつもりもなく普通に言った言葉に対し、過剰に反応し防衛しようとする。

その理由としては自分で自分を責めているから、なのだとか。


確かに、私の怒りの沸点は大体家事育児に関することで、私がこんな一生懸命やってるのになんで文句言うねん!という気持ちが大きい。

これは私が完璧な主婦でいたいとか、いなくてはならない、と思っていて、夫に指摘もしくは注意されることで、私は完璧な主婦ができていないだめな人間だ、と思ってしまうことにある。

完璧じゃなくたっていいじゃないか。

私は十分やってるよ。

と自分で自分を責めることをやめることが治療への第一歩らしい。


それがわかっていても、認知の歪みが起きているときがいつなのか、自分で気づかないくらいなので夫にその度、「あんたまた認知の歪みやってしまってるでー」と言ってもらう必要がある。

私は生理前のPMSでイライラしてどうしようもないときも、毎月のことなのに全く自分で気が付かず、「なんで私はこんなにイライラして感情的になってしまっているんだろう、もう辛い、やだ」と思うのだが、夫に毎月、「あんた生理前やでこうなっとるんやよ」と言われて初めて気がつける。

そしてこれは生理前だからなのか、とわかったことで心が落ち着き、平穏な生活を送ることができているのである。

なので「私が責められていると感じて黙り込んだらその度に言ってくれへん?」と頼んだみたら、

「いや、毎回言ってる。でもあんたがもうシャットダウンしすぎてて俺の言うこと聞いてない」

と言われてしまった。それすら聞こえていないとは知らなかった。


責められていると感じてしまうことを治さないといけないのか?

夫に言った。

「私って本当に難しくて面倒くさい人間だよねぇ」

「そうだね、でも俺もだよ」

「私はあなたと付き合ってから、自分の悪いところをたくさん治せている。でもこれだけはどうしても治らないし、治せない。どうしたらいいんだろう」

「ま、それも含めてあなたです。自分の悪いところを全部治せる人なんていない。」


こんなにも反省し、なんとかしなくては、直さないと夫に嫌われる、迷惑をかける、と思っている私に対し、夫はその悪いところも含めて私だとただ受け止めていた。

"あんたのそう言うところが嫌だよ、もう別れよう。"

とか言われたらどうしようと、話し合いの最中に何回も思ったのだが、そういうことではなかった。



夫は心が広い人だなぁと思う。

別れられたらどうしようとか、自分の悪いところを治さなきゃ治さなきゃ、と必死になるのは、過去の恋愛や親との関係性が問題あるのかもと思う。

自信がないのかも。


私は会社では割とまともな管理職で、このように認知の歪みを起こしているチームメンバーを何人も見てきた。

責めてないのに責められていると感じて怒ってくる人、泣く人など。

その度に認知の歪みやなぁと客観的に見ていたのに、かたや自分のことになると全く気がつくことができない。

家族だから、パートナーだから、こうなってしまうのかな?

もしくは仕事だと自信を持っているけど、恋愛になると過去のトラウマとかもあって自信がないとか相手に嫌われたらどうしようとか思ってしまうからなのかな?


夫がたとえ私の全てを受け入れてくれているとしても、やはり、喧嘩は避けたいし、チリも積もればなんちゃら、と言うことになっては困るので、やはり完璧な主婦でいなければならない、という自分のマインドを変えることから始めてみようと思う。



いただいたサポートはオランダの経済を回すために使います。