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小品展のお知らせ

本来、もう少し後に、しっかりした構成と展開での写真展を考えていましたが、ちょうどよいイベントが重なり、相乗りする形で今年2回目の写真展を行うことにしました。

大西みつぐ写真展「川の記憶、水の夢」
2013年8月19日(土)〜9月30日(土)
 THE  SHARE HOTEL  LYURO   (清澄白河) 
初日の19日は夕刻から(20時まで)、

ここで19日のみ「隅田川マルシェ 2023夏 清洲橋」という催しが行われます。
テラスからは隅田川を行き来する船とライトアップされた清洲橋が見え、
ホテルに併設されている「清洲橋醸造場」のビールを楽しむことができます。
そして「マルシェ」もさまざまな個性的なショップが立ち並びます。

場所は大江戸線と半蔵門線の「清澄白河駅」から歩いて10分、
隅田川清洲橋の見える可愛いホテルのロビーです。
縁あって、初めての展示となります。
撮り下ろしのモノクロ作品を中心に、私には珍しい「人」が主役ではない写真。
以下、簡単な挨拶文です。

川の記憶、水の夢

私は小名木川に近い町で生まれた。
高度経済成長へと走っていく東京の中で、
その町は決して裕福ではなかった。
しかし、
人々は一握りの「糧」や「潤い」をいつも用意していた。
なにかしら嫌なことがあると、
私も自転車を走らせ、
高橋や西深川橋から川面を長い時間眺めたりした。

川は今ほど綺麗ではなかったが、
それでも気持ちは徐々に和んでいった。
近くで同じように欄干にもたれ川を眺めている人もいて、
この町の人は、やっぱりみんなそうするのだと
子どもの私は妙に納得したものだ。

あの忌まわしい関東大震災や東京大空襲を経て、
小名木川も隅田川も荒川も、
その流れは変わらぬまま、巷の澱を浄化させながら、
ずっとささやかな明日を紡いでくれている。

私は日が落ちたあたりに、勝手に一人でビールを飲んでいるかと思います。どうぞお気軽に声をおかけください。

付近には「深川江戸資料館」、「芭蕉記念館」、「清澄庭園」などがあります。


古くから様々な読者に支持されてきた「アサヒカメラ」も2020年休刊となり、カメラ(機材)はともかくとして、写真にまつわる話を書ける媒体が少なくなっています。写真は面白いですし、いいものです。撮る側として、あるいは見る側にもまわり、写真を考えていきたいと思っています。