見出し画像

衣替えに関するアンケート調査-する?しない?・衣類切替タイミング・防虫剤使用率は?

暦の上では冬の始まりとなりますが、東京では11月の最高気温を100年ぶりに更新するなど記録的な暑さが話題になりました。1日の中でも温度差が大きく、服装の調整に苦労し、衣替えを行うタイミングに迷われた方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、全国のPOB会員3,011人(平均年齢49.7歳)に「衣替えに関するアンケート」を2023年11月6日~11月7日に実施しました。POB会員の衣替え事情を明らかにしていきます。


衣替えする?しない?

まずはPOB会員に、「衣替え(季節に合わせて衣類の場所の入替・整理整頓)」の実施有無についてたずねました。

「衣替えする(75.9%)」

その結果、75.9%が「衣替え(季節に合わせて衣類の場所の入替・整理整頓)」をすると回答しました。衣替えの回数は、1年の内「2回(57.9%)」が最も高く、次に「気温によって少しずつ衣類の場所を変える(17.4%)」「1回(10.6%)」の順となりました。

「主に春夏と秋冬の2回、朝晩の気温に合わせてクローゼットの中を入れ替える。(40代男性)」
「メインの引き出しに、半袖、長袖、羽織もの、セーターと入れ換えています。(40代女性)」
「タンスとクリアボックスで冬物と夏物で入れ替えている (50代男性)」
「外の天気を体感で感じたら、少しずつ普段使うところに移動していく (30代女性)」

また、およそ4人に1人となる24.1%が、「衣替え(衣類の場所の入替・整理整頓)」はしていないと回答しました。コメントにあるように、ハンガーにかけたり、引き出しごとに季節の衣類を収納するなどして入替えはせず、その都度で季節や気温に適応した服を選ぶようにしているようです。

「収納場所は常に変えておらず、手に届く場所にあるので衣替えはしない(30代男性)」
「すべてハンガーにかけてるので、衣替えはしない (40代女性)」
「最近は季節がはっきりしないので、その都度気温に合わせて半袖、長袖を選ぶ。 (40代女性)」
「引き出しごとに夏服、冬服と決めているので、特に衣替えはしない(60代女性)」

衣類の切替えタイミングは?

続いて、この1年間で衣類の切替えを行った時期についてたずねました。参考に東京の平均気温と合わせて分析します。

季節の変わり目に切替えられている

この1年では、季節の変わり目となる「10-11月」「3-4月」、最高気温が30℃超えを観測する「5-6月」に衣類の切替えが行われている様子が見てとれます。最低気温が0℃を下回った「2022年12月」「2023年1月」、最高気温が35℃以上の猛暑日となる「2023年7月」といった時期に注目すると、衣替えをしない人の回答率が比較して高いことから、気温に合わせて衣類を切替えていることがうかがえます。
今年の秋冬は特に温度差が激しいため、タイミングに苦労している声がよせられました。

「気温の変動があって衣替えのタイミングが難しい (20代女性)」
「今年は11月にはいっても気温差があってなかなか衣替えが進まない(30代男性)」
「10月半ばに衣替えをしたら11月に気温が上がってしまい、結局しまった服を引っ張り出している(40代女性)」
「今年は11月に入っても暑いので、衣替えのタイミングに悩んでいる(50代男性)」

衣類の収納方法は?

クローゼット(68.4%)が最も多い

衣類の収納方法で最も回答されたのは「クローゼット(68.4%)」となりました。次に「引き出し、衣装ケース(57.3%)」「タンス(36.1%)」の順に使用されていることがわかります。

衣替えする、しない人で比較すると違いが見えてきます。衣替えをする人は「引き出し、衣装ケース(+17.9P)」「クローゼット(+10.9P)」「収納ケース(+9.8P)」の利用が高い傾向です。一方、衣替えをしない人は、わずかな差ですが「ハンガーラック(+1.2P)」「オープンラック(+0.2P)」の利用率が高いです。さらに「その他(+5.9P)」の中には「部屋の片隅に」や「そのままかけてある」等といったコメントがあることから、扉や引き出しの開閉をなくすなど動作が少ない方法で衣類を保管している人が一定数いることがうかがえます。

衣類切替え時に意識するポイント

続いて、衣類を切替える時に何を意識しているのか調査していきます。

8割以上が意識していることがある

衣類を切替える際に意識しているポイントをたずねたところ、「今後着ない衣服を整理する(53.2%)」「洗濯をしてから収納する(47.7%)」「防虫剤・防虫シートを取り替える(33.7%)」の順に回答され、会員の8割以上が何かしら「意識しているポイントがある」と回答しました。また、衣替えをする人は、衣替えをしない人に比べ、意識していることがあると回答した比率に34.7P差がありました。

「流行的に今後も着ても大丈夫そうか確認し不要であれば処分する(30代男性)」
「3年着なかった衣類は、処分する(50代女性)」
「自分の体型や年齢に合うか確認し、合わなければリサイクルショップなどに行ったりする (40代女性)」
「黄ばみが出るので洗濯をしてからしまう(40代男性)」
「洗濯してクローゼットや引出しに収納し、防虫剤、ついでに除湿剤も入れ替えたりします。 (50代女性)」
「衣替えついでに防虫剤が切れていたら交換して、いらない服があれば古着屋に売りに行く。 (30代女性)」

防虫剤の使用率

続いて、前出のアンケートにあった「防虫剤」の使用状況について調査をしていきます。

6割以上が「防虫剤を使う」

衣類収納に防虫剤を使用すると回答したのは64.5%となり、「引き出し(47.6%)」「クローゼット用(36.2%)」「タンス用(24.6%)」の順に利用されていることがわかりました。
また、衣替えをする人の防虫剤使用率は約7割となり、衣替えをしない人に比べ、24.6P差がある結果となりました。

「引き出しに入れているものの色が変わってるのがわかったら、長持ちして好きな香りのものを購入する。(40代女性)」
「クローゼット等の吊るすタイプは替え時が表示されるのでそれを目安に購入している。カビ防止や黄ばみ防止などの効果が加わっているものを選ぶことが多い(50代女性)」
「無香料が好きなため、だいたいムシューダを購入しています。(50代女性)」
「香りつきのタンスにゴンゴンがお気に入りで、洋服ダンスにセットしている。(60代女性)」
「好きな香りアロマタイプを選んでいる。ポイントつけたいためドラッグストアで購入(20代女性)」

防虫剤を「使用していない(35.5%)」と回答した人にその理由を聞くと、「においが嫌い(41.1%)」「使用するのが面倒(26.2%)」「虫食いの経験が無い(21.9%)」に加え「そもそも防虫剤を使用するという認識が無い(18.2%)」といった理由があげられました。

「においが苦手なので使っていない(30代女性)」
「以前においがついて後悔したから使っていない(30代女性)」
「何がいいのか分からない(40代女性)」
「今まで虫食いの経験がないため購入したことがない(40代女性)」
「虫被害にほとんどあわないため防虫剤の購入はしない。(50代男性)」

レシート分析:「防虫剤」出現数

次に会員が投稿したレシートから「防虫剤」の購買行動を探ります。下図は、アンケートで回答された衣替え実施時期と、「防虫剤」のレシート1,000枚あたりの出現数をかけ合わせ分析したものです。

衣替え実施の前月から上昇傾向

前出のアンケートで、衣替え実施時期と回答された「3-6月」、「10-11月」に注目すると、それぞれ前月から出現数が上昇していることがわかります。また、3月は桃の節句、5月は端午の節句で、衣替えに加え人形用の防虫剤の出現率も伸長していました。
POB会員の防虫剤の購入タイミングとして「衣替えを行うとき」が最も多くあげられ、衣類の入替えを行う時期に合わせて準備が行われていることがレシートデータからも読みとれました。テレビCM等の広告宣伝や、店頭で目にした際といった販売促進の影響を受け購入する様子もコメントからうかがい知ることができました。

「衣替えのタイミングに合わせて準備します(40代女性)」
「有効期限が切れる前に買うようにしている。(50代男性)」
「衣替えをする少し前に、店頭で見て購入するものを選んでいます。(50代女性)」
「春秋を目安に衣替えを実施するとき店頭で一番並んでいる商品を選んでいる(30代男性)」
「CMが頻繁に流れている時に買いに行き、クローゼットとウォークインクローゼット用をそれぞれ購入する。 (30代女性)」
「衣類用は使用していないが、雛人形には使用している(40代女性)」

衣替えの悩みや収納・ケア方法

最後に、会員から寄せられた衣替えに関するの悩みや、防虫剤についての要望、日ごろの衣類収納・ケア方法などのコメントの一部をご紹介させていただきます。

■衣替えに関するの悩み
「だんだん枚数が増えて収納しきれない。なかなか捨てられない。 (50代女性)」
「しまいっぱなしにしていると変なニオイになるのが嫌だ。洗濯しなくてもすぐに着れる状態であって欲しい (40代女性)」
「冬物をまとめて洗濯したりクリーニングに出すのが面倒(40代男性)」
「クローゼットを締め切ると臭いや湿気がこもり、開けっ放しにしていると防虫剤の効果が薄れ虫に食われてしまうので困る。(60代女性)」

■防虫剤についての要望
「家のクローゼットに合ったサイズの防虫剤がないので、サイズの種類を増やして欲しい。 (50代女性)」
「防虫剤の香りの種類が少なすぎる。デザインも、もっと可愛くしても良さそうな気もする (40代女性)」
「知らないうちに防虫剤がなくなっていることがあります。はっきりと切れたことが分かるようにしてほしいです(50代男性)」
「防虫剤に取替えた日付けを書いています。出来れば、書込みを出来るようにして欲しい。 (60代女性)」

■日ごろの衣類の収納・ケア方法
「洗濯後にハンガーをそのまま吊るして収納すると時短になるし、服のベースカラー等である程度ゾーンを決めてかけておくことで服も探しやすい(20代女性)」
「ハンガーに吊るして収納するようになり、折りジワのストレスがなくなった (30代女性)」
「収納の仕方を変えたので、衣替えしなくてもよくなり便利 (60代女性)」
「一気にやろうとすると時間がかかってしまうので、入れ替えだけで済むように、捨てる服などはこまめにチェックするようにしてます (50代女性)」
「夏服は着用したらすぐに洗濯するものの、冬服はなかなか洗濯ができないため着用したら必ずブラシをかけてからクローゼットで保管するようにしている(40代女性)」
「カビが発生し易い革製品は保管時の通気に注意し陰干しを忘れずに行う。(60代男性)」

今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。
データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。

POBデータサービスにご興味がある方は、以下からご確認ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?