値上げ前後のお買い物に関する調査
今回は、全国のPOB会員(平均年齢49.3歳)に、「値上げ前後のお買い物に関するアンケート」を2023年1月6日~1月10日に実施しました。mitorizが独自に選定した4カテゴリ(60品目)について分析していきます。
一番値上げを感じているカテゴリは?
昨年の同時期と比較して商品を購入する際に値上げを感じるかアンケートを取得したところ、かなり感じる・多少感じると回答されたのは「食品(68.7%)」が最も高く、次に、「日用雑貨(55.1%)」、「化粧品(44.7%)」、「OTC医薬品類(38.4)」が続きました。
値上げ後も同じブランドを購入し続けるか?
次に、「値上げ後」も「値上げ前」と変わらず同じブランドを購入し続けるかアンケートを取得しました。
カテゴリの中で「同じブランドを購入し続ける」と回答した率が最も減少しているのは「食品(‐3.6%)」でした。食品はブランドに関係なく、安い商品を購入する傾向であること言えるでしょう。
続けて、食品カテゴリ(28商品)の商品ごとに同様に集計した結果、「同じブランドを購入し続ける」と回答した比率の減少が大きい商品は下記の通りでした。
日配品の他、インスタント袋麵・カップ麺、ビールといったブランドが確立されている商品も上位10位に入る結果でした。上図の商品は特にブランドスイッチが起こりやすいと言えます。
商品単価の推移
次に、前述で表記した商品の内4商品をピックアップ、会員の投稿レシートからmitorizが選定した4チェーン毎で商品単価の推移を追いました。
各商品ともそれぞれのチェーンで商品単価が上昇していることがわかります。ディスカウント型食品スーパーのオーケー、トライアルチェーンでも値上げの影響は顕著に現れていました。
【イオン】上位ブランドの推移
続けてプライベートブランド(PB)も取扱うイオンで、2022年1月と2022年12月の「スナック」商品の上位商品を比較しました。
2022年1月は上位10位中にPB商品は2商品のみですが、2022年12月では5商品に増えていました。「スナック」カテゴリは前述の通り、ブランドに関係なく安いものを購入する傾向があるため、少しでも値段が安いPB商品を買い求める人の購買行動が現れた結果と言えます。
また、買い控えや、値段は据え置きのまま内容量やサイズが縮小される“実質的値上げ”も、2022年の推移の変化に影響があることがコメントから伺えました。
2022年以降、多くの商品の価格が上がり、値上げを意識するようになった変化や、家計の圧迫に苦しむ声も散見されています。
消費者の購買行動分析がより重要に
2023年以降も値上げが続く中、ますます各カテゴリで消費者が少しでも安い商品へブランドスイッチしていくことが推定されます。消費者の購買行動を分析し、需要予測や、価格以外に重要視されるポイントを掴みアピールを行うことが廉価品やプライベートブランドへの流入阻止へ繋がると言えるでしょう。
このように「マルチプルID-POS購買理由データPoint of BuyⓇ」を活用することで、知りたい情報をレシート投稿する消費者から一気通貫して得ることができます。
①市場トレンドを消費者アンケートでキャッチ
②POBデータを使って商品別チェーン別にデータ分析
③もっと知りたい消費者心理を深堀アンケート
今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。
POBデータサービスにご興味がある方は、以下からご確認ください。
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