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ウール素材等の洗濯が大変な季節となりました。今年は秋でも気温が高い傾向でしたが、急激に気温が下がり急いでクローゼットからコートやセーターを出した方も多いのではないでしょうか。
今回は、全国のPOB会員(平均年齢45.2歳)に、「洗濯洗剤・おしゃれ着洗剤に関するアンケート」を2022年12月9日に実施しました。

洗濯用洗剤の購入場所

まずは、会員の皆さんに洗濯用洗剤はどこで購入しているのか尋ねました。

ドラッグストア・薬局                      :  65.5%
総合スーパー、食品スーパー                           :  13.3%
インターネット通販                               :  6.0%
ディスカウントストア                           :  4.2%
ホームセンター                            :  4.2%
生協など宅配サービス                           :  0.7%
コンビ二                                       :  0.4%
ロフト・東急ハンズ等のバラエティショップ :  0.2%
その他                             :  0.4%
わからない/洗濯用洗剤は購入しない            :  5.1%

洗濯用洗剤は「ドラッグストア・薬局(65.5%)」で最も購入されていることがわかりました。普段の買い物のついで買いで「総合スーパー、食品スーパー(13.3%)」、重たいものを玄関まで運んでくれる便利な「インターネット通販(6.0%)」に差をつける結果となりました。

自宅にある洗濯用洗剤は?

最も多いのは「液体洗剤(83.5%)」

最も多いのは、「液体洗剤(83.5%)」となり、「柔軟剤(56.7%)」、「漂白剤(43.1%)」の次に「おしゃれ着洗剤(35.1%)」が続きます。
また、常備している洗濯洗剤は平均3.1種類となりました。

「家族の洗濯物によって汚れ落ちのいいもの、おしゃれ着用など洗濯用洗剤3種類常備してます(20代女性)」
「タオル、部屋着、外出着を分けて洗っているので、それぞれに洗剤は同じで漂白剤、柔軟剤を使い分けている。(40代男性)」
「洗濯用洗剤と柔軟剤、漂白剤があります。(50代女性)」
「液体洗剤と柔軟剤で洗濯していましたが、柔軟剤入りの液体洗剤を使ってみたらそれで大丈夫なので最近は1本で済ましている。思いの外楽です。多少価格が高めでも柔軟剤と2本買うより安上がり。一応柔軟剤を用意してありますが、最近使っていません。(60代女性)」
「アタックゼロさえあれば、食べこぼしはきれいに落ちるので他に洗剤がいりません。柔軟剤と漂白剤は気分で使ってます。(30代女性)」
「洗濯用の液体洗剤が一種類だけ(30代男性)」

季節によって洗剤を使い分けているとのコメントも見られました。

「冬場は粉が溶けないのでジェルボールを使う(30代女性)」
「ドライコースのために液体の中性洗剤。冬の室内干しに銀イオンコートを使うので粉洗剤。匂いなどが気になる衣類のために酸素系漂白剤。タオル等が固くなってしまうので柔軟剤。(30代男性)」
「夏は粉洗剤、冬は液体洗剤を利用しています。(50代女性)」
「洗剤はウエ・ルコの安い洗剤ボールを使ってる。柔軟剤は冬場だけ使う。(50代男性)」

【洗濯】・【おしゃれ着洗剤を使用して洗濯】する頻度

季節によって洗剤を使い分けるように、洗濯する頻度も季節によって違いが表れるのでしょうか。デリケートな衣類(ニットやレースなど)に使用される、おしゃれ着洗剤を使用して洗濯する頻度とあわせて調査します。

おしゃれ着洗剤は「秋冬(+2.0%)」の方が高い

洗濯をするかアンケート調査を行ったところ、季節で変わりはありませんでした。一方、おしゃれ着洗剤を使用して洗濯するか尋ねると、「秋冬(+2.0%)」の方が高い結果となりました。わずかな差ではありますが、冬の方が、型くずれ、毛玉などのケアが必要なニットやセーターなどの衣類が多いため利用する頻度が高くなることがコメントから伺えます。

「冬はセーターなどを着る機会が多いのでおしゃれ着用洗剤を使う頻度は増えます。溜まってから洗うようにしてます。(30代男性)」
「おしゃれ着用洗剤は手洗い表示の服が多いので一年中使う。冬場はさらにニットを着る機会が多いのでさらによく使う。(40代女性)」
「冬はニットを着るので、オシャレ着洗いを使います。(40代女性)」
「冬はセーターなどを洗うので週に一回くらい使いますが、夏はあまり使わないです(50代女性)」

クリーニング・おしゃれ着洗剤の使い分け

続いて、デリケートな衣類を洗濯する際に、クリーニング・おしゃれ着洗剤はどのように使い分けられているか調査しました。

「クリーニング利用率(76.1%)」の方が高い

利用率を比較すると、「クリーニング (76.1%)」、「おしゃれ着洗剤 (61.3%)」となり、クリーニングの方が高い結果となりました。
ジャケットやコート等の衣類は、型崩れや素材を傷めてしまう恐れがあるためクリーニングに出す人が多いようです。一方、スーツはウォッシャブルスーツの普及もあってか、自宅で洗濯する比率も高く、クリーニングとおおよそ同数となりました。

他、よく着るセーターやシャツ、ワンピース等は自宅で洗濯し、高価なブランドや素材の衣類はクリーニング出すといったように使い分ける傾向が高いようです。

■クリーニング利用
「ダウンは自分では洗えないというか洗い方がわからないのでクリーニングにする(30代女性)」
「おしゃれ着用洗剤は使っておらず、コートはシーズンが終わるとクリーニングに出している。(30代女性)」
「すべてクリーニングに出している。(30代男性)」
「制服は型崩れが心配なのでクリーニングに出す(40代女性)」
「制服や、スーツ、スキーウェアなどはクリーニング(50代女性)」

■使い分ける
「大物や値段の高かったものはクリーニング、それ以外は自宅で洗う(30代女性)」
「使われている素材で、アンゴラなど入っていて注意がより必要だったりお気に入りのものはクリーニングに出す。(30代女性)」
「スーツやコートなど洗濯機で洗わない方がよさそうなものはクリーニングに出している。(30代男性)」
「基本自宅で洗うが、スーツ、礼服はクリーニング(40代女性)」
「クリーニング代が2万円以上してましたが、普段着用のダウンジャケットなどを自宅で洗濯するようにしたら、1万円を切りました。洗濯機もおしゃれ着洗いができるので、クリーニングは衣替えの時しかしなくてよくなりました。(40代女性)」
「家で洗うとしわしわになったり、素材が傷みそうなものや、高いものはクリーニング。丁寧に洗いたいが、だめになっても仕方ないなと思うものはおしゃれ着洗い(40代女性)」
「値段が安いセーターやコートは家で洗濯して、値段の高いコートはクリーニングに出します。(50代女性)」
「ウォッシャブルは自宅で洗う(50代男性)」
「ダウンは自分で手洗いします。制服やコート、背広はクリーニングです。(60代女性)」

■おしゃれ着洗剤で洗う
「クリーニングは高いので出しません。自宅で頑張って洗います。(30代女性)」
「セーターなど洗濯機に入るものは自分で洗う。(40代男性)」
「クリーニングに出さなくてもいい洗剤を持っているのでほとんどクリーニングにはださない(50代女性)」
「本当に大切な服だけクリーニングに出しますがあまりクリーニング店の洗いかたに期待していないので出したくないので自分で出来るだけ洗います。(50代女性)」

レシート分析: トレンド調査・出現率

会員が投稿したレシートから、おしゃれ着洗剤のトレンドと、1,000枚当たりのレシート出現率を分析します。

「花王 エマール」が半数以上

POB会員が購入したおしゃれ着洗剤は、1位「花王 エマール(62.26%)」が半数を占め、次に2位「ライオン アクロン(35.45%)」が続きます。
また、1,000枚当たりのレシート出現率を月毎に追うと、6月と10月と衣替えの季節に合わせて出現率が上昇していることがわかりました。

「毎日洗うのはアタックゼロ、エマールはちょっといいものを洗う時に使います(30代女性)」
「下着の上に履くガードルを手洗いするため2週間に1度くらいアクロンを使います。(30代女性) 」
「型崩れしそうなものはネットに入れて洗うので、殆どの物はエマールでドライコースで洗っています(60代女性)」
「静電気防止にアクロンを使用しています、柔軟剤だけではパチパチしていたのが、まとわり無しで快適になりました。(60代男性)」

「衣替えの時期に何度か使用する(30代女性)」
「主に衣替え前の衣類を仕舞う前に使います。(40代女性)」
「年2回子供の学生服を衣替えのタイミングで使ったり、年1回冬の上着をしまう前に使ったりしている。(40代女性)」
「衣替えの時期に一気に洗う(50代女性)」

おしゃれ着洗いのエピソード

最後に、POB会員に聞いたおしゃれ着洗いの成功・失敗エピソードを紹介します。洗濯の際にぜひ参考にしてください。

■成功エピソード
「洗濯して縮んだセーターをアクロンで洗い直したら元に戻った。(60代女性)」
「制服などをクリーニングに出さずに洗い、まったく問題なかったので、何でも洗い出しました。(30代女性)」
「気に入って使っていた明るい色味のプラダバッグが薄汚れてしまったのですが、なかなか捨てられずにいました。ナイロン素材なのでアクロンで手洗いしてみたところ、驚くほどきれいになって普段使いなら問題なく使用できるレベルに復活しました。(50代女性)」
「ブランド物の服が色褪せていたので、試しにおしゃれ着用洗剤で洗ったら、すごく綺麗になったので楽しみながら着る事が出来て嬉しかった(50代女性)」

■失敗エピソード
「セーターを標準コースで洗ってしまい、普通に物干しに干していたら腕の部分が伸びた(50代女性)」
「子どもの手編みセーターを洗濯機で洗ったら人形のサイズまで縮ませてしまった(50代女性)」
「パンツの丈が短くなった(30代女性)」
「失敗した経験は、表示よりも沢山液体を入れてしまい、取り出した時に洗剤が落ちておらずベタついていた(30代女性)」
「子供が洗濯機で普通の洗剤で洗ったら、縮んでしまったので、おしゃれ着用洗剤で洗うのが良いのが良くわかりました。(60代女性)」

おしゃれ着洗剤での洗濯はクリーニングに出すより手軽ですが、どの衣服が自宅で洗えるかチェックするには、タグの洗濯マークを見てみましょう。

今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。

POBデータサービスにご興味がある方は、以下からご確認ください。


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